“はしか”による高熱と脱水で生命の危機 感染経験者が漫画でつづる生々しい体験談が注意喚起として広まる

「はしかの症状が疑われる場合はすぐに病院へ行かず、まずは保健所に連絡を」。

» 2018年05月02日 18時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 4月下旬から沖縄や愛知で麻疹(はしか)の感染報告が相次ぎ、全国への流行が危ぶまれています。そんな中、Twitterでは漫画「大きくなってからはしかにかかった話」が話題に。感染経験者によるいたましい体験談が、注意喚起として大勢に響いています。


1P 具合の悪そうな女の子が来店。これが発端か

 投稿主の墨田しろ(@sumidashi6)さんが18歳のとき、勤め先のコンビニに母親に連れられた女の子がせき込みながら来店しました。彼女の顔や手には発疹があり、とても具合が悪そうです。

 その数日後、墨田さんは高熱やのどの痛みを覚え、学校を休むことに。最初は単なるかぜだと思って寝込んでいましたが、2日間休んでも熱は下がらず、自分で歩けないほどに衰弱してしまいました。本気で命の危険を感じた墨田さんは、家族に頼んで救急車を呼んでもらいます。


2P かぜと思い込んだ家族をどうにか説得し、救急車を呼ぶことに

 移送先の医師もなかなか高熱の原因を特定できませんでしたが、背中に少し出ていた発疹から、はしかの感染と判明。隔離入院を言い渡された墨田さんはふと、コンビニに来た女の子のことを思い出します。そして彼女が感染源と推測し、はしかにかかっている子を公共の場に連れてくるなんて……と憤るのでした。


3P 発疹が発見されてからの再検査で、ようやくはしかと判明

 入院後の生活は、点滴だけで命をつなぐ毎日。意識がもうろうとしているため点滴がなくなってもナースコールを押せず、何度も管へ血が逆流したといいます。食べていないのに吐き気はおさまらず、全身は発疹で痛がゆく、動けないので排泄もままなりません。

 そんな生活が約1週間続いたのち、墨田さんはようやく退院。それでもしばらくはふらつきが止まらず、本調子になるまで1カ月を要したそうです。また、お見舞いに来てくれた弟まで感染し、大変な目に遭ったといいます。


4P 特に抗体を持っていない人や、まれに抗体のできない人、妊婦や乳幼児は要注意

 はしかは空気感染のほか、飛沫や接触などさまざまな経路で感染します。最後に墨田さんは、その感染力の高さをあらためて強調。症状が疑われる場合はすぐに病院へ行かず、まずは保健所に連絡して指示に従うよう呼びかけています。

画像提供:墨田しろ(@sumidashi6)さん

(沓澤真二)


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