フォロワー数=パワー! ネットユーザーが人気を武器に戦う異世界転生漫画がアツい別宅 きょうの横山家

どこかで見たような人の姿も……。

» 2018年05月12日 19時00分 公開

 戦国時代に転移したオタクが、コミケでの経験を生かして活躍する『戦国コミケ』や、妻子とのコミカルな日常を描く『きょうの横山家』――多彩な作風の漫画を世に送り出し、紙でWebでとマルチに活躍する横山了一先生(@yokoyama_bancho)。この連載では、Twitterで好評を博した横山先生の作品を不定期にお届けします。

 今回紹介するのは「Instagramのフォロワー数で強さが決まる異世界転生漫画」。


Instagramのフォロワー数で強さが決まる異世界転生漫画

 主人公のミツルが目を覚ますと、そこは凶暴な魔物が跋扈(ばっこ)するファンタジックな異世界。そんな中、おしゃれさんたちがスタイリッシュに敵と戦っています。彼らのそばには「5万9000」「7万2000」と、強さを示す数字が。どうやらここはインスタのフォロワー数が、そのまま戦闘力として発揮される世界のようです。日本人なら渡辺直美さんが最強だな。


1-1

 しかし、インスタに暗いミツルのフォロワー数(=強さ)は21しかなく、仲間に守られるばかりです。そんな折、彼らの前に強力な魔物が登場。人気インスタグラマーたちを一瞬で倒してしまいます。万単位のフォロワー数でもかなわないだと……。


1-2

1-3

 独り残されたミツルが死を覚悟した瞬間――なぜか彼の強さが85万6800へ激増。右手から立ち上る“青い鳥のような”オーラで、魔物をたやすく葬ります。実はこの世界、インスタに限らずネットでの注目度ならば何でも強さに反映されるようで、土壇場で彼のTwitter力が発揮されたのです。

 かくして、「これでも僕、Twitterでは“そこそこ”なんで……!」とうそぶく、ミツルの今後の活躍を示唆して漫画は幕を閉じるのでした。日本でフォロワー数80万台というと、芸能人クラスなのですが……何者なんだミツル。


1-4

フォロワー数がそのまま強さになる異世界転生漫画 リターンズ

 同作が1万5000以上リツイートされる好評を受けて、横山先生は続編「フォロワー数がそのまま強さになる異世界転生漫画 リターンズ」も公開。新たな仲間、ブロガーの「かあちゅう」や「イケタニハヤト」らとともに戦う、ミツルの冒険を描いています。登場人物の名前に既視感があるのは、きっと気のせい。


2-1

2-2

 激戦をくり広げる一行ですが、見た目は素朴ながら豪腕を誇る魔物に大苦戦。ミツルの魔法「マキコミリプ」も通用せず、絶体絶命のピンチにさらされてしまいます。


2-3

 ところが突然、それまで目立たずにいたおじさんが、渾身の一撃で魔物を撃破。正体を隠していた彼が、バーチャルユーチューバーとしての真価を発揮したのです。その戦闘力(チャンネル登録数)、実に179万。ネットの新たな潮流が、世界を変える……っ!


2-4



 「ピンチの主人公が潜在能力に覚醒」「地味な人物が実は最強」など、ツボを押さえた展開がたまらないこの連作。ネットの流行が如実に表れている点も興味深いですね。少年漫画やラノベ的な世界観にネット文化を盛り込むのは、横山先生が得意な作風の1つ。次はどんなアイデアが飛び出すのか、次回をお楽しみに。

作者:横山了一

別宅 きょうの横山家

1978年生まれ、北海道釧路市出身。2002年に『熱血番長鬼瓦椿』(週刊ヤングマガジン)連載デビュー。妻は漫画家の加藤マユミ(@katomayumi)。妻子との日常を描くエッセイ漫画『きょうの横山家』や、オタクが戦国時代で活躍する『戦国コミケ』など、幅広い作風で知られる。

Twitter:@yokoyama_bancho


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/23/news025.jpg 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  5. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  7. /nl/articles/2411/22/news205.jpg 松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
  8. /nl/articles/2411/22/news047.jpg 「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
  9. /nl/articles/2411/23/news031.jpg スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  10. /nl/articles/2411/22/news051.jpg 自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた