アニメ「ブギーポップは笑わない」製作のKADOKAWAが「お詫び」 伝達ミスで原作イラストレーターに一部しか確認回さず

和解できたみたいでよかった……。

» 2018年05月28日 20時25分 公開
[ねとらぼ]

 人気小説「ブギーポップ」シリーズのイラストレーター・緒方剛志さんが、新作アニメ発表に際し憤りを表明していた件で5月28日、製作のKADOKAWAが情報伝達にミスがあったことを認め、謝罪しました。合わせて緒方さんからも、問題は既に解消済みであり、「本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます」というコメントが公開されています。

アニメ「ブギーポップは笑わない」製作のKADOKAWAが「お詫び」 伝達ミスで原作イラストレーターに一部しか確認回さず

 同作は1998年から続く人気シリーズで、2000年には「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」として1度目のアニメ化。2018年3月10日には「ブギーポップは笑わない」として再度アニメ化が発表されました。

 ところがその後、緒方さんが連日Twitter上で不満を感じている旨を投稿。そしてついに3月22日、「家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵」「こんなこと言ったら監督は辞めるんだってさ」と、憤りの理由を明かし、問題が広く知れ渡ることとなりました(これら一連のツイートは既に削除済み)。

アニメ「ブギーポップは笑わない」製作のKADOKAWAが「お詫び」 伝達ミスで原作イラストレーターに一部しか確認回さず (C)2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

 今回のコメントでKADOKAWAは、新作アニメのキャラクターデザインをはじめとする設定は、制作を担当するスタジオ・マッドハウスがKADOKAWAの正式な承認を受けて進めていたものであったと説明。一方で、3月末から社内調査を行った結果、社内の情報伝達ミスにより、緒方さんに対し設定素材の一部しか確認に回っていなかったことが発覚。4月中旬に緒方さんとKADOKAWAで話し合いの場が設けられ、現在は既に誤解が解消されているとのことです。

 同社は「監督自身が降板に言及した事実も一切ございません」としつつ、「マッドハウス様、そして本作の制作スタッフ各位、緒方先生に対して多大なご迷惑、ご心労をおかけしてしまったこと、重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。

 合わせて緒方さんも、「スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます」と謝罪した上で、「現在では、その問題も解消されております」「引き続き、応援のほどをよろしくお願いいたします」と、公式サイト上にコメントを寄せています。

各コメント全文

株式会社KADOKAWAより

 お詫び

 この度は、本作を応援いただいている皆様に大きな混乱を与えておりますこと深くお詫び申し上げます。本件に関しまして、下記ご報告を申し上げます。

 本作のキャラクターデザインほか設定制作については、アニメーション制作を請け負ったマッドハウス様が、KADOKAWAの企画意図並びに指示に従い、正式な承認を受けて進めておりますことを改めてご報告申し上げます。

 一方で、3月末よりの精細な社内調査の結果、社内の情報伝達ミスによりまして、3月末時点で、KADOKAWAよりイラストレーターである緒方先生に対して、設定素材の一部しか確認に回っていなかったことをご報告申し上げます。また情報伝達フローの規定により、マッドハウス様より、緒方先生へのご返答は行えませんでした。

 上記状況を受けまして、本TVアニメーションのキャラクターデザインについては、4月中旬に緒方先生とKADOKAWAで話し合いの場を設け、改めて状況や経緯を説明・共有させていただき、現在では緒方先生に与えてしまった誤解は解消しており、今後の制作進行についてもご承諾をいただいております。また、情報伝達フローに関しても見直しを行いました。

 本プロジェクトの進捗に関しまして、監督やキャラクターデザイナー及びマッドハウス様の一存で決定された事実は一切ございません。また、監督自身が降板に言及した事実も一切ございません。

 本件につきまして、KADOKAWAの情報伝達・共有の瑕疵に端を発し、マッドハウス様、そして本作の制作スタッフ各位、緒方先生に対して多大なご迷惑、ご心労をおかけしてしまったこと、重ねて深くお詫び申し上げます。

緒方剛志先生より

 緒方です。

 本件では、ツイッター投稿で、スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます。

 その後4月に編集部、アニメーション部門との打合せをもちまして、今回、私の著作物使用に関する確認と承認のフローが機能していなかったことを認識しました。現在では、その問題も解消されております。

 今後に関しては、本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます。

 引き続き、応援のほどをよろしくお願いいたします。 緒方剛志

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  2. 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  4. 友人にメダカと睡蓮をあげる→3年後に見に行くと…… 想像を超える“楽園”に「こんなに……!?」「めちゃくちゃ綺麗」
  5. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  6. 「24時間テレビ」ラストスパートでのやす子へのわいせつ行為に非難 「胸触りにいってる」「気持ちが悪い」
  7. 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
  8. 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. 300円で購入した格安熱帯魚を、1年じっくり育てたら……宝石に化けた「価格に見合わない」激変に「ダイヤ感出て綺麗」「ラメがすごい」
  10. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」