図書館の使われていない引き出しに“未来からの手紙” SF映画のような体験つづるツイートにワクワクする人続出

「この1枚の紙切れが私を壮大な冒険に誘うことになるとは、このときはまだ予想もしていなかった」――なんてナレーションが流れそう。

» 2018年06月08日 21時00分 公開
[ねとらぼ]

 もう使われていない図書館の引き出しを開けてみたら、2085年からの手紙が――SF映画のような体験をしたというツイートが、わくわくする話だと注目を集めています。

 ツイートを投稿したのは、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所で火星ローバーのシステム設計などを担当しているエンジニアの石松拓人(@notactor)さん。米ロサンゼルス近郊のある大学の図書館の、今は使われていない図書カード用引き出しの部屋を訪れた際に、何気なく引き出しの1つを開けたところ、「もしあなたがこれを読んでいるなら、タイムトラベルが存在することが証明された」と書かれた紙切れを発見したとのこと。手紙に書かれていた日付は2085年4月4日、さらに電話番号も添えられていました。石松さんが「なにこの映画の冒頭みたいな展開」とツイートしている通り、これから冒険が始まりそう……!

図書カード用引き出しの部屋。雰囲気がステキ
たまたま開けた引き出しに手紙が。他の引き出しをいくつも開けてみたけれど全部空っぽだったとのこと
2085年4月4日の日付が。ここから物語が動き出す予感を感じさせる

 石松さんはその番号にテキストメッセージを送信。「あなたはタイムトラベラーですか?」と尋ねたところ、「肯定も否定もできない」という返事が返ってきたそうです。これは胸が高鳴る展開ですね。

 石松さんにお話をうかがったところ、その後もタイムトラベラーかもしれない人と少しやりとりがあり、「肯定も否定もしないでくれてありがとう。たまたま手紙を発見したときはとても興奮しました」と伝え、どこの図書館か聞かれて答えたそうです。

 ツイートにはさまざまな考察や反応が寄せられていますが、石松さんは感心した反応が2つあったと話します。1つは、紙切れを引き出しに入れておいたのは、その日その引き出しを開けることを知っていた本人、つまり未来の石松さんなのではないか、というもの。もう1つは、RADWIMPSの曲「me me she」の歌詞に「暇つぶしがてら2085年まで待ってるよ」という一節があり、2085年4月4日は同バンドのリーダーでギターの桑原彰さんの100歳の誕生日であるというもの。「RADWIMPSがブレイクするきっかけとなった映画『君の名は。』も時空を超えたストーリーだったので、偶然の一致というか縁を感じました」(石松さん)

 また、「タイムトラベルは実際にできると思いますか?」という質問に対し、「僕の知識では、わからないとしか答えようがないです」と石松さん。「未来に行くことは例えば人工冬眠などで可能だと考えます。過去に行くことは今は不可能としか考えようがないが、過去を見るだけなら理論的には可能かなと思います」

 石松さんは音声メディアVoicyでネットラジオ番組を配信しており、ツイートが話題になったことを受けて「タイムトラベルは可能なの?」というテーマを取りあげています。

画像提供:石松拓人(@notactor)さん



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