八ッ橋の老舗が「チョコミント味」のシフォンケーキに挑戦するワケ
SNSでじわじわ人気上昇中。
京都の老舗八ツ橋メーカー「本家 西尾八ツ橋」が、チョコミント味のシフォンケーキを5月16日から8月31日まで季節限定で販売している。江戸時代から続く歴史ある和菓子ブランドが、なぜチョコミントフレーバーに注目するのだろう。本家西尾八ツ橋の担当者に聞いてみたところ、達筆な手書きの手紙でお返事が送られてきた。さ、さすが京都……!
本家西尾八ツ橋が期間限定で売り出すチョコミントスイーツは、「ためちゃんの純米シフォンケーキ チョコミント」(以下、「純米シフォンケーキ チョコミント」)。価格は税込880円だ。米粉で作ったしっとりとしたシフォンケーキに、近年注目が集まるチョコミントフレーバー。和菓子と洋菓子、伝統と最新の流行が組み合わさっている。
「純米シフォンケーキ チョコミント」の発売を開始したのは2011年。チョコミントが注目され始めた頃である。好みが分かれる味で、さらに関東ほどチョコミントが浸透していないとも言われる関西。チョコミント味を商品化するのには紆余曲折あったのではないか――。
そう思うところだが、意外なことに商品化はスムーズだったという。「弊社にはチョコミント好きの社員が多く、プレゼンからの商品化は早かったです」(以下、担当者)。老舗でありながら常に新商品を開発する本家西尾八ツ橋。「純米シフォンケーキ チョコミント」はその中の1つだった。「伝統」のイメージが強い京都だが、実は「新しいもの好き」の側面も持っている。
発売当初はクリームが入っていないチョコミント味のシフォンケーキが珍しかったためか、チョコミント好きからは大きな反響があった。はじめは観光のお土産としての販売がメインだったのだが、近年のチョコミント人気もありSNSなどで存在を知って自分用に購入する人が増えたという印象だという。
「今年は発売告知の段階からお問い合わせもいただき、年々ファンになってくださる方も増えているようでうれしい限りです」
商品のこだわりについても聞いてみた。原材料にこだわり、手間暇かけて作っているのだという。
「卵を割るところから箱詰めまで、人の手で1つ1つ丁寧に扱っています。生地には2種類のそれぞれ性質のちがう卵、京都産コシヒカリの米粉・無添加なたね油を使用しております。米粉で作っているので、小麦アレルギーの人でも安心して召し上がっていただけます」
チョコミントについては「企業秘密」とのことだが、毎年少しずつ改良を加え、よりおいしいものを目指しているという。2018年バージョンも自信作とのこと。
特に関東にファンの多い「純米シフォンケーキ チョコミント」だが、チョコミント人気の過熱や、味の改良の積み重ねにより、さらに支持を広げそうだ。
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これはけしからん(ほめ言葉)。
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