ゲームというよりメンタルセラピー ごみ屋敷をひたすらリノベーションする業者シミュ「House Flipper」に癒やされる:週末珍ゲー紀行
本当にリノベーションしているのはあなたの心です。
カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー、Ritsuko Kawai(@alice2501)さんが、その時々で気になった変なゲームをピックアップする「週末珍ゲー紀行」。今回は疲れたあなたの心を癒やす、ごみ屋敷リノベーションゲーム「House Flipper」を紹介します。基本的には無害な癒やしのゲームですが、一部、ゴミ屋敷につきものの「ヤツ」が出てきますので、そこだけはご注意を……!(モザイクは入れておきました)
ライター:Ritsuko Kawai
カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。
清掃とは己の精神と向き合うこと
世の中にあふれる“変なゲーム(珍ゲー)”を紹介する「週末珍ゲー紀行」。第17回は、荒れ果てた廃屋をひたすらリノベーションするだけの日曜大工シミュレーター「House Flipper」を紹介します。清掃とは己の精神と向き合うことであり、部屋を片付けるという行為は自らの心を磨くことにほかなりません。その集大成であるハウスフリップの行き着く先は、心の再生。これはゲームというよりも、メンタルセラピーのような作品です。
仕事や課題に行き詰まってしまった時に限って、気が付いたら無心になって部屋やオフィスを掃除していたという経験はありませんか。それは行き場をなくした集中力が乱れた環境を整えることに注がれ、停滞することのストレスを無意識に軽減しているからです。また、怠慢に支配されて性欲もなく、何も喜びを感じることができない時、トイレの水を飲んで体力が回復するくらい便器をピカピカに磨いたら少し元気が出ることってありますよね。このゲームはまさに、無気力から切り開ける明鏡止水の境地を追体験させてくれます。
プレイヤーの目的は、購入した廃屋を清掃・修理・改善してから転売することで利益を上げることです。眼前にそびえ立つ屑(くず)の山。えたいの知れない液体に塗れた家具と床。生ごみや酒瓶に巣くうゴキブリの群れ。バスルームは禍々しく変色し、くすんだ窓ガラスは光さえも通さない。そんなごみ屋敷を清掃し、タイルを張替え、壁の色を塗り直し、壊れた備品を修理して、そして新しい家具を納入する。劇的なビフォー・アフターに人々は価値を見いだし、生まれ変わったマイホームはオークションを通じてあなたの手を離れていきます。孤独な改装作業の末、心に振り込まれる達成感はプライスレスです。
もちろん、最初から何でもこなせるわけではありません。リノベーションの達人も出発地点はごみ拾いから。ゲームスタート時はオフィスという名のごみ溜めに、仕事を受注するためのラップトップを1つ所持しているだけ。掃除用具すら使えません。リノベーション物件を購入できる資金がたまるまでは、元カレの報復で部屋を荒らされた女性を助けたり、アルコール依存症の大学生に借家を台無しにされた老人の願いをかなえたりして、清掃の極意や左官の技術を身に着けていきます。既存の壁を破壊して部屋を広くしたり、物置として使われていた空間をバスルームに作り変えたり、さまざまな依頼を通して全てのツールにアクセスできるようになった頃には、一軒家を買えるくらいのお金がたまっているでしょう。
全てのアクションには経験値があり、清掃や改築の回数を重ねることで得られるスキルポイントを振り分けることで、次第に作業効率も向上していきます。モップの有効範囲を広げたり、備品を組み立てる手先を器用にしたり、壁を塗る際にペンキの無駄遣いを減らしたり、ハンマーで壁を壊す時のスイング力を上げたり、物件を売却する上で価格交渉を可能にしたりと、育成項目は多種多様。最終的には全てを極められますが、何を優先するかはプレイヤー次第です。また、実務で学んだ技術を駆使して、本拠地であるオフィスを自分色にリノベーションするのも本作の醍醐味。自分の作品を写真に収めることはもちろん、PCから参照した画像をゲーム内の自室に飾ることも可能です。
日々の生活に幸福を見いだすことができない。自分の将来に漠然とした絶望感を抱いている。最近物忘れが激しい。何をするにもモチベーションが湧かない。疲労感はあるのに眠りにつけない。とにかく集中力がない。そして性欲がない。そんな人におすすめです。時に人は、ただ途方もなく1つの作業を繰り返すことで精神の平穏を取り戻せるもの。ちなみに筆者は、この原稿を執筆するまでに6時間ゴキブリを掃除機で吸い続けました。はっきり言ってゲームとしては極めて地味ですが、心のリノベーションだと思ってプレイしてみてください。そして生に対する執着心が戻ったら、リアルの部屋も掃除しましょう。
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