うつ状態の人にがんばれと言ってはいけない理由 実体験から考察した漫画に共感集まる
壊れた心に「がんばれ」は逆効果。
実体験をもとに「うつ状態の人にガンバレと言ってはいけない理由」を考察した漫画に共感する人が続出しています。イラストレーターの汐街コナさんが、自身がうつっぽい状態に陥った経験から描いたものです。
それは漫画家を目指していたころのこと。汐街さんはネームのボツを繰り返し、全く漫画が描けない状態まで追い込まれてうつっぽい状態になってしまいました。描きたい意思とは裏腹に指が全く動かない……。汐街さんは、健康なのに働かない人はやる気がないからと思っていた時期もあったそうですが、実際に体験して、うつ状態は「やる気がないのではなく、やる気をエネルギーに変換する機能が壊れている」のではないかと思い至りました。
汐街さんの考えでは、通常は人は本やネットからの情報を得たり、人から叱咤激励されたりすることで外部からの刺激がやる気となり、やる気がエネルギーに変換されることで行動へとつながります。しかし、変換機能が壊れた状態になるとやる気をエネルギーに変換できず行動が起こせないようになります。この不調に気づかずにやる気を供給し続けると、エネルギーに変換する機能がパンクしてしまうのです。
うつ状態になったときはやる気をエネルギーに変換する機能を治療することが優先だと汐街さん。汐街さんはうつっぽい状態から脱却するために、「外部からの刺激を遮断し、やる気の供給を止める」「心を休ませて疲れを取ったり、嫌な記憶を忘れる」「幸せを意識して感じる、小さい成功体験を多く積むなどして故障箇所を修繕する」の3つを行ったとしています。
心の状態は他人からは見えないため、やる気が足りないと勘違いする人もいます。そういった人からは逃げることが重要です。また、自分の心の状態を伝えてもやる気の供給をやめない人は攻撃と同じなので完全に無視するよう汐街さんはアドバイスしています。そして一番問題なのが「がんばらなければ」と自分で自分にやる気を供給してしまうことだそうです。
Twitter上では漫画を読んで、「会社をクビになったときにこんな状態だった」と思い返す人や「今の自分はこの状態だったのか」と気付いた人もいるようです。
心の状態を健康に戻すには他のことをがんばろうとせず、治療に専念するのが一番の近道であると汐街さんは自身の経験から語っています。うつっぽい状態を経験したときは、この漫画を参考にしたり、また症状によっては心療内科やメンタルクリニックにかかることも考えたりするといいかもしれません。
画像提供:汐街コナさん
(植木鉢)
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