チョコミン党の聖地・京都「Cafe1001」 チョコミントスイーツは店長のこだわりと情熱でできていた:ねとらぼおでかけ部
チョコミン党の聖地に行ってきました!
昔ながらのお店が残る京都の西陣に、チョコミントをこよなく愛する人々「チョコミン党」たちから「チョコミントの聖地」と呼ばれているカフェがある。100年以上前の京町屋を改装した「Cafe1001」だ。チョコミント好きの店主が作るチョコミントスイーツが人気を集めている。
Cafe1001は、夏季は週末になるとオープン前に20人待ち、1時間待ちの行列ができる。チョコミントの爽やかな色や味に、夏を感じる人も多いからだろうか。そんなCafe1001を訪れ、店主の久世泰範さんにチョコミントスイーツへの思いとこだわりを聞いてみた。
取材当日、約20席ほどの店内は平日だというのにほとんどの席が埋まっていた。久世さんによると、お客さんのほとんどがチョコミントスイーツを求めてきているという。
さまざまな色・味・食感のチョコミントスイーツ
「25年ぐらいのチョコミン党。すぅーとした清涼感、パリパリとチョコの食感、ミントグリーンの爽やかな色。一度ハマると抜け出せない中毒性がありますね」と自身のチョコミント愛を語る久世さん。チョコミントスイーツのおいしさの追求に、日々情熱を傾けている。
Cafe1001では、夏季、チョコミントスイーツを3種提供している。こだわりは「ミントグリーンのかわいさ、爽やかさを全面に出し、味はチョコとミントのバランスを重視。歯磨き粉と言われず、チョコミン党にも満足してもらえる清涼感のギリギリのラインを狙っています」。
涼しげな色合いの「クッキー&ミントレアチーズケーキ」。ミントのクリームチーズムースにチョコクッキーがちりばめられていて、コクと滑らかな口当たり、チョコの程よい苦みが楽しめる。ケーキをのせた皿は、チョコソースと涼しげなミントリキュールのジュレでデコレーションされている。
香ばしいココアに、チョコミントシロップが入ってスッキリとした味わいの「チョコミントココア」。ホイップクリームとミントジュレ、チョコレートソースの色合いがきれい。Cafe1001で最初に商品化したチョコミントスイーツの1つ。ケーキなど他のスイーツとの相性もよく、ロングラン商品となっている。
「チョコミントパフェ」はカフェで現在最も人気のチョコミントスイーツであり、「どの層でもチョコミントが味わえる」という久世さんの自信作。鮮やかな色のチョコミントアイスはしっかりした甘みでチョコチップに食べごたえあり。アイスの周りには「ミントの宝石」をイメージしたというあっさりとした味のミントゼリーが。グラスの中には塩ミントティラミスが入っていて大人の味わい。チョコミントの色と味のバリエーションには驚かされる。
チョコミントを引き立たせる名脇役も。アイスの上にアンテナのようにのっているチョコレートの飾りは全て手作り。アイスがのっているのは柚子風味のガトーショコラ。チョコミントと一緒に食べるとどこか懐かしい味に。アイスの隣に添えられたチョコ味のビスコッティは甘さ控えめで香ばしく、こちらもチョコミントアイスと好相性。ざくざくとした食感のグラノーラが入っていて最後まで食べ飽きない。
Cafe1001のチョコミントスイーツができるまで
今はチョコミントスイーツが楽しめるCafe1001だが、オープンしたばかりの2010年当初は、チョコミントメニューはなかった。チョコミントが登場するのは2014年あたりのこと。その当時も「チョコミントパフェを始めます」とTwitterで呟くと、反対意見が8割だった。
チョコミントは熱烈なファンもいる一方、苦手だという人も少なくない。実は久世さん、Cafe1001をオープンする15年ほど前に、他の店で店長をしており、実験的にチョコミントスイーツを作ってみたけれど人気が出ず、メニューから外した……という経験がある。それでも、チョコミントへの気持ちはなくならず、長年メニューを寝かし続け、提供するタイミングを見計らっていたという。
4年前のアンケート結果も、好意的な結果とならなかったが、「それでも、好きな人だけ食べに来てくれればいいやと始めました」と話す。
チョコミントの聖地誕生
チョコミントスイーツを提供することはチャレンジだった。しかしチョコミント好きの客からは「待ってました!」というアツい反応が返ってきた。「チョコミント推し」という特色あるCafe1001はコアなファンから支持されるようになり、「誰が言い始めたかは分かりませんが、『チョコミン党の聖地』と呼ばれるようになりました」という。
やがて、お店やチョコミントスイーツは広く知られるようになり、北海道から沖縄まで全国各地から、さらにアジア圏を中心に海外からの観光客も訪れるように。
また、はじめは若い女性客中心、男性はデートなどで女性に連れられて来る人がほとんどだったが、男性1人や男性だけのグループ、修学旅行らしき男子学生がチョコミント目当てで来ることが増えたという。私が取材に行った日も、制服を着た男子学生や家族連れの外国人が来て、チョコミントスイーツを食べていた。
「母子のお客さまも増えています。お母さんがお子さんにチョコミント英才教育をされています。チョコミントの未来は明るいです(笑)」
古道具、アート、サブカル……やたら引き出しが多いお店
今や「京都+チョコミント」と言えばCafe1001が連想されるくらいだが、他にもさまざまな魅力のあるお店でもある。コーヒーや紅茶にもこだわりがあり、チョコミント以外にも「瀬戸内レモンとハチミツのタルト」などの人気メニューがある。
町屋を改築した店舗には、昔の柱や土壁などが残されている。また、久世さんの友人が描いた壁画があり、絵本・漫画・雑誌が置かれ、アニメ・映画などに関するディスプレイも。古いものと新しいものがともにある不思議な空間である。アートや本は久世さんのものだという。
「家に本が多過ぎて置けなくなり、お店に持ってきたのが始まりです。いつの間にかブックカフェになっていました」
混雑時以外は、アートを観賞したり、映画の話題で盛り上がったり、オーダーしたメニューが届くまでの待ち時間に本や漫画を楽しんだり――といった過ごし方も可能だ。
また、秋以降はランチメニューがオーダー可能。夏のピーク時より、秋冬の方がチョコミントスイーツに力を入れていて、1年中チョコミントスイーツが味わえるそうだ。穴場の冬を狙えば、より深く幅広い魅力を感じられそうだ。
※価格は全て税込。メニューは2018年6月当時のもの(季節によって変更あり)
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聖地(?)でガチャ。
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