マッチョを育成するだけのゲーム「マッチョGoGoGo」が狂気の沙汰 際限なく筋肉が肥大、鍛えすぎると“筋肉らしき何か”に
「『奇面組』の筋肉大移動」とか「『花の慶次』の岩兵衛」とか目じゃない偏り具合。
マッチョを育成するゲームアプリ「マッチョGoGoGo」(Android版/iOS版)が、このごろTwitterをざわつかせています。トレーナーとしてマッチョにトレーニングを指示すると、それに応じた部位が鍛えられるのですが、部分的に鍛えすぎると、バランスのおかしい人間が生まれてしまいます。
拡散されていたプレイヤーのツイートには、足だけを鍛え続けて、ふくらはぎが何倍にもふくれ上がったマッチョの姿が。どうやら鍛えた分だけ筋肉が際限なく増える仕様らしく、リプライには胸筋だけが盛り上がって女性のようになっていたり、肥大した筋肉に包まれたオブジェと化していたり、悪夢のようなマッチョ画像が寄せられています。
楽しそうなので、筆者もさっそく遊んでみました。遊び方は非常にシンプルで、基本的にはスクワットや腹筋といった指示を出して放置するだけ。アプリを終了しても、マッチョは延々と指示通りのトレーニングを続けます。ダンベルで左腕だけを鍛えさせて丸1日放置してみたら、想像通り二の腕だけが風船のようにふくらみました。そこから普通に腕が生えていて、なんだかアメリカンドッグみたいです。
マッチョを自由な角度から撮影できるモードも。アブドミナル・アンド・サイやサイドチェストなどのポースをつけたり、「バキバキ」「あにきーっ」といった声援のテキストを添えたりと、ボディビル大会風の演出もできます。バランス良く鍛えていればサマになるはずだったのですが、なにせ左腕がアメリカンドッグだしなあ。
もっと面白い画像を撮るには時間が足りなさすぎるため、編集部は開発元のクアッドアローへ取材を申し込むともに、ピーキーな画像の提供をお願いしました。送られてきた画像には、マッチョ本人よりも大きい僧帽筋(肩甲骨を動かす筋肉)や、胸筋から足が生えたような謎の生き物が。なぜこのカオスなアプリが生まれてしまったのか? 詳細を聞いてみたら、回答もなかなかカオスでした。
「マッチョのアプリは安定して10万DL」伝説を信じて
―― なぜマッチョをテーマにしようと思ったんでしょうか。
クアッドアロー:理由は2つあります。1つは「マッチョのアプリは安定して10万ダウンロードされる」という都市伝説を信じたからです。まだ日本でしかリリースしていないので真偽は不明なのですが。もう1つは、弊社はアクションゲームが得意で、ノウハウとリソースがあったため、低コストで開発できたからです。
―― 「部位が無限に大きくなる」という狂ったアイデアはどこから……?
クアッドアロー:狂ってないです!(笑) もともとネタゲーでしたし、新人研修を兼ねていたところもあるので、個々の筋肉の成長に制限を設けるといった、「地味に工数をとられるけどあまり面白くはならないところ」はバッサリ切り捨てた結果のアイデアなんです。
―― では、本当に際限なく大きくなってしまうんですね。
クアッドアロー:上限はないです。ただしfloat(浮動少数)を使っている関係上、大きさが5000兆倍を超えたらアプリが停止してしまうかもしれません。
―― 開発からリリースまでで、苦労した点は?
クアッドアロー:Appleの審査を受けた際、「不適切なスクリーンショット」で1回、「肌の露出が多い」という理由でもう1回弾かれました。いや、露出が多いと言われても……。
―― リリース後の反応はいかがでしたか?
クアッドアロー:クチコミでプレイヤーがじわじわと増えていて、AppStoreでは7月2日時点で無料アプリランキングの30位まで上がってきました。ただ、プレイヤーさんの反応を見ると、総じて筋トレの結果が斜め下になることにショックを受けているようです。
「斜め下」な筋トレの成果が笑いを呼ぶ、「マッチョGoGoGo」は出足好調の様子。一定期間トレーニングの効果を高める「プロテイン」や、筋肉を維持する「BCAA」といった課金アイテムもありますが、気長にやる分には無料で遊べます。なお、7月上旬予定のバージョンアップで、髪型エディット機能の追加やバランス調整をするとのことです。
(沓澤真二)
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あなたはマッチョのフレンズなんだね!
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