首吊り鳥居、古戦場跡、血を流す松 三和交通「心霊タクシー」ツアーにガチ突撃! 取材班のカメラに写り込んだこれはいったい:NMR ねとらぼミステリー調査班(4/6 ページ)
移動中に運転手・菅井さんの過去を聞く
スポットからスポットへ移動中、タクシーの車内では運転手との会話で盛り上がる。「いい写真撮れましたねー。」なんて話していると、心霊写真が撮れて怖いなんて気持ちはない。こちとら取材である。気分はヤッタゼ、なのである!
「もってる人って、そういう人ですよね。」と話す運転手の菅井さん。なにを急に不吉なことを言い出すんだと思ったら、どうも世間からはみ出す仕事をしている人は普通の人とは周波数が合っていないという自論で、周波数がその方面に合っちゃうと見えたりするというのです。
そういう菅井さんは看取りをやっている施設で介護士をしていたそうで、自分も少しはみ出していると感じているそうです。尋常ではない数の人の死を見てきたそうで、自殺で見ていないものはないとのこと。飛び降り、首吊り、孤独死、水死、電車飛び込みとさまざまな死因を目撃しているんだとか。その体験を話してくれました。
水死体を見たのは、社員旅行で摩周湖を訪れたときのこと。釣りのボートを出してもらって、湖の奥にある人気のないポイントに船頭が案内してくれたそう。そこで釣りをしていたら……。
ドン!
音がして周囲を見ても、何もない。
ドン!
また音が聞こえる。もう一度周りを見ても何もなかったそうですが、霧も濃くなってきたのもあって、危ないからそろそろ帰ろうと船を動かした途端。
ドォン!!
さらに音は大きくなって聞こえたそう。不思議に思いながらも湖面を進む船上から、菅井さんが周囲に視線を配っていると、30メートルほど離れたところに浮かんでいる水死体を発見したのだそう。
最初に「ドン!」という音が聞こえた場所は水死体が見つかった場所から1キロくらい離れていたそうで、「ドン!」という音が、もし死体の音だったとするならば、1キロも水死体がついてきたことになるという。
首つり自殺が起きた鳥居を見に行く
なんかもうお腹いっぱいになりつつある心霊スポット巡礼ツアー。もう帰りたいという気持ちも湧いてきましたが、次の巡礼場所となる神社に到着。昭和の初期、鳥居で首吊り自殺が起きたといういわく付きのスポットです。
幹線道路を曲がったすぐの場所だというのに、周囲は静まり返って蒸し暑い。月光の青みが増しているようにも感じます。
神社入り口の左側にはフェンスがあり、門扉はがっちりと施錠されていました。この神社は過去に建て替えられていて、フェンスの先は古い参道があり、自殺が起きた鳥居はこの施錠された扉の先にあったという。
菅井さんに案内され、新しい鳥居をくぐって神社の境内へ向かうことに。ちなみに鳥居の前で写真を撮ると首の回りに白いモヤがかかるそうです。首を吊って自殺した人の何かが影響しているでしょうか。
荘厳な境内に到着すると、何かに呼ばれた気がしました。そして古い鳥居があったという方向にカメラを向けて、おもむろにシャッターを切ってみると……。
ガイコツのように見える何かが写真に写り込んでいました。首を吊った人間の霊でしょうか。頭をもたげ、大きく口を開き、苦しそうにしているような……。
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