「アイスのスーパーカップ意識してない?」 カップ麺「バニラ風味スーパーカップ」についてエースコックに聞く

コラボしてほしい。

» 2018年07月21日 11時00分 公開
[ねとらぼ]

 エースコックから「スーパーカップ1.5倍 バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン」が30日に発売されます。スーパーカップ30周年の節目に発表された新商品ですが、ラーメンなのにバニラ風味という攻めたテイストだったこともあり、SNSで「世の中混ぜちゃいけないものもあるだろ」といった声があがるなど話題となりました。

 約1年の開発期間を経て世に出ることになったというこの新商品。バニラという味そのものも驚きですが、「バニラ風味のスーパーカップ」と聞いてカップラーメンではなく明治のアイス「明治エッセルスーパーカップ」を連想する人が続出。中には“アイスの方のスーパーカップを意識して開発したのでは?”という意見も。


スーパーカップ 「スーパーカップ」と聞いて連想するのはアイスかラーメンか

 エースコックはなぜバニラ風味のラーメンを発売するようになったのか、本当はアイスの方のスーパーカップを意識していたのかなど、新商品にまつわる話を聞いてみました。


スーパーカップ ラーメンとアイスクリームが混在する「スーパーカップ」検索結果(画像はGoogle検索結果から)


―― バニラ風味のラーメンとのことですが、なぜこの商品を出そうと思ったのでしょうか。

担当者: 即席麺の需要は夏場に下がる傾向にあり、夏の即席麺売場を活性化する新商品を開発する目的がありました。そこで気温の高い季節でも食べやすいシーフード味をベースとし、アレンジメニューとしても人気がある「シーフード+ミルク」という組み合わせに目を付けました。そこからシーフードと乳製品の相性の良さにヒントを得て、スーパーカップらしいおいしさとインパクトある味わいを模索した結果、「シーフード+バニラ」という新たな味わいにたどり着きました。

―― かなりインパクトがあるテイストだと思うのですが、提案があったときの現場の反応はどうだったのでしょうか

担当者: 賛否両論ありましたが、2018年で発売30周年を迎えるスーパーカップの節目の年を盛り上げるためにも今までのスーパーカップにはない商品をやりたいと提案し続けた結果、なんとか商品化を認めてもらいました。

―― なんとか……ということは反対意見もあったわけですね。

担当者: もちろんありました。「バニラ風味のラーメンがうまいと思うのか」と言われたこともありました。大前提として“おいしいカップめんを作りたい”という思いがあったので、開発担当者と何度も話し合いながら、バニラの風味とカップめんとしてのおいしさを両立させる味を目指し、何度も改良を繰り返しました。

―― では、他にボツになった味はありますか?

担当者: シーフード味と合わせる味を検討する上で、前述の通り、シーフードと乳製品の相性の良さというポイントからその他の乳製品の案はさまざま出ました。しかしラーメンに合わなさそうなメニューや、インパクトに欠けるありきたりなメニューは、今回の商品イメージと乖離があるため除外し、最終的にバニラ風味に決定しました。

―― 他には具体的に何味の案がでましたか?

担当者: ミルクを始め、バター、ヨーグルト、チーズ、生クリームなど、乳製品と呼ばれるものはさまざま検討しましたが、おいしさとインパクトのバランスを考慮した結果、バニラが最適と判断し、決定しました。

―― SNSでかなり大きな反響があったかと思いますが、これについてどう思いますか?

担当者: 正直予想以上の反響で驚いています。特にSNSを利用される方の中にはスーパーカップのメインターゲットでもある10代〜20代の方も多くいらっしゃるので、スーパーカップを再認識してもらう機会が増えたので、驚きと同時にうれしい反響でした。


アイスのスーパーカップ、意識してません?

―― 「スーパーカップ」といえば、明治が発売するアイス「明治エッセルスーパーカップ」も有名ですが、そちらと混同される懸念はなかったのでしょうか。

担当者: それぞれ全く別ジャンルの商品であり、特に混同されるという懸念はしておりません。


スーパーカップ 「明治エッセルスーパーカップ」(明治のサイトより

―― とはいえ、同じ「スーパーカップ」でバニラ味となると、ちょっとは意識していそうな気がしますが……。

担当者: バニラ風味を開発した理由は最初にご回答させていただいた通りとなります。

―― なるほど……さきほど「反対意見もあった」とのことでしたが、「アイスのスーパーカップを連想する」などの意見はなかったのでしょうか?

担当者: それぞれは全く別ジャンルの商品ですので、特に連想するような意見はでておりませんでした。

―― では、今後「明治エッセルスーパーカップ」とコラボする可能性はありますか?

担当者: お客さまに安心・安全で、おいしく、さらに楽しんでいただけるような商品開発を心掛けて今後も努めて参りたいと考えます。即席麺の活性化にもつなげるため、さまざまなジャンルの企業様とのコラボレーションを今後も積極的に検討をして参りたいと考えます。


 ちょっと意外ではありますが、明治のスーパーカップは一切意識せず開発されたものとのこと。ただ、コラボの可能性は残されているようです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」