おい、話が違う きれいな皮をかぶった夏アニメ「あそびあそばせ」が蓋を開けたら“汚いきんいろモザイク”だった

45秒で脱ぎ捨てる化けの皮。

» 2018年07月22日 15時02分 公開
[コンタケねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 2018年夏アニメの放送がほぼ全作品始まりましたが、その中でも特に多くの視聴者の期待を良くも悪くも大きく裏切っている作品があるのをご存じでしょうか。その名は、「あそびあそばせ」。上品なタイトル、きれいなキャラデザ、“きらら感”あるOPと今季のNo.1萌えアニメになるのは誰の目にも明らかでした。


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 爽やかなアニメだなー

 それがまさか、女子中学生が鼻フックだの乳ビンタだのし始めるとはなー。


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん と思ったか?(画像はOPテーマCMEDテーマCMから)

※以下、1話のネタバレを含みます。



 「あそびあそばせ」は、白泉社のヤングアニマルで涼川りんさんが連載中の同名の漫画を原作としたアニメ。以下の主人公3人の出会いと学校での生活が描かれます。

  • 明るく活発で運動も勉強も得意な「本田華子」
  • 外国人の両親を持つ金髪碧眼の転校生「オリヴィア」
  • 放課後に読書をする静かなメガネ女子「野村香純」(かすみ)

あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 本田華子(以下、画像3枚は公式サイトから)


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん オリヴィア


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 野村香純

 ……というのは表向きの姿で、実際のところは、

  • リア充に憧れるが一向になれる気配がなくダリの時計のように溶けた顔でリア充へのぐちを吐き続け放送コードスレスレの顔芸を見せ続ける「本田華子」
  • 両親は外国人だが日本生まれ日本育ちで英語が全然喋れないのに日本語がわからないふりをして「アホっぽいから」と華子をからかう「オリヴィア」
  • 放課後に読書をするタイプなのに英語のテストで2点を取ってしまいオリヴィアに英語を教えてもらうため半ば脅しをかける「野村香純」

あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 華子をビンタするオリヴィア(画像は本編PVから)


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 華子顔芸モード(以下画像3枚はEDテーマCMから)


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 香純脅しモード


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん オリヴィアもしょっちゅうこんな。この子のせいで作品に「汚いきんいろモザイク」なる異名がついた

 という個性的に狂った3人によるイカれた日常が力の入った顔芸作画で描かれます。特に華子は、普通の顔をしている時間よりも顔芸をしている時間の方が長いんじゃないかと思うほど。リア充になれない理由はそこにあるのでは……。

 前述の通りOP映像は非常にきれいなのですが、本編開始45秒程度で顔芸が始まりここまでに築き上げてきた世界観を「だまされたな!」とばかりに自分の手で破壊にかかります。ちくしょう! 実際だまされた!

 話も全体的に強烈で、「胸を大きくする秘訣は『遺伝』と聞いて来世に賭けようとプールに頭を突っ込む華子」「あっち向いてホイのルールを理解できてないふりをして勝ってもいないのに華子にビンタするオリヴィア」「乳ビンタされたお返しに人差し指と中指でオリヴィアに鼻フックする香純」と生活指導を受けてほしい行動を次から次に見せてくれます。「根はいい子」とすら言いづらい。

 また、原作漫画は表紙の絵が内容に反してとてもきれいなことから「表紙詐欺」漫画と名高いのですが、アニメ版もOPや公式サイトをとてもきれいな絵柄にすることで見事に再現しています。その分、EDは精神が不安定なりそうな絵柄にデスメタル調の曲で本性を表しますし、公式サイトトップも内容に忠実なバージョンが表示されることも。


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 公式サイトトップページ。作風に似合わぬ爽やかさ


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん ……と思ったらこんなのが表示される時も。これはひどい


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 単行本1巻表紙。だまされて買った人も多そう(画像はAmazon.co.jpから)

 ただ、作画はかなり力が入っており、たまにとてもかわいらしい映像が挟まれることも。まあ、「だまされたな!」とばかりに一瞬で顔芸モードに移行するのですが。ちくちょう! まただまされた!


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん きれいな映像が入ることもある(以下画像は公式サイトから)


あそびあそばせ 白泉社 ヤングアニマル 涼川りん 顧客が本当に必要だったもの

 2018年に話題になったギャグアニメといえば冬に放送された「ポプテピピック」が記憶に新しいですが、「ポプテピピック」をさまざまなギミックと意表を突く演出を主とした「技」の作品とするなら、「あそびあそばせ」は正統派な「力」の作品といったところ。その「力」たるやかなりのもので、海外YouTuberが視聴した反応動画でも声を上げて笑っている人が続出しているほど。

 ニコニコ生放送では本日22日に第2話が放送されるので、気になった方は見てみてください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」