「Amazonの商品から涙ぐましい手紙が出てきた」 ヘッドライトメーカーの誠実な対応に心を打たれる人続出

「商品を買ってくださったのですから半永久にサポートするつもりです」。

» 2018年07月28日 13時40分 公開
[Kikkaねとらぼ]
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 「商品を買ってくださったのですから半永久にサポートするつもりです」――Amazonで購入したアウトドア用ヘッドライトに、「涙ぐましい手紙」が入っていたというツイートが7万5000件以上の“いいね”を集めています。

 話題となっているのは、さほ触手(@sahotex)さんが7月23日に投稿したツイート。Amazonで購入したアウトドア用ヘッドライト「Tomo Light LEDヘッドライト」に付属していた2枚の手紙を紹介しました。


Tomo Light 話題の製品「Tomo Light」

 手紙の内容は、「このヘッドライトは海外の工場とやりとりをして、開発に6カ月以上かかった大切な商品であること」「家族4人でやっている小さなメーカーだが、自分たちの子どものように時間をかけて商品開発していること」「海外と日本とWで検品しているものの、何かあれば遠慮なく連絡してほしいこと」「説明書には保証3カ月と書いてあるが、商品を買ってくれたのだから半永久的にサポートするつもりであること」など、商品開発の経緯からアフターフォローについても丁寧に説明しています。

 さらに「こんなものを開発してい欲しい」「これを改善してほしい」という点があれば検討するので教えて欲しい旨まで書かれており、最後は「それでは、お客さまによりよい人生ライフを!」と締めくくられています。


Tomo LightTomo Light 付属していた手紙(さほ触手さん提供)

 この対応にさほ触手さんは「……またここのライトを買おう……」とコメント。さらに製品自体についても「ちなみにこれ2000円ちょいで買えるのに、1万円位する国産ヘッドライトより明るいやべえ」と満足したと述べていました。


Tomo Light さほ触手さんの元に届いた商品(さほ触手さん提供)

 このツイートはじわじわと拡散。ツイートには「良い手紙」「こういった経営者様は今後も応援したくなりますし、頑張って欲しいですね」といったコメントや、既に愛用している人たちからの「私もそこで購入したら同じようなものが付いてきて、次またライト買うときはここと決めてます」「夜釣りでつかってるんですけどめっちゃ明るくてコスパ最高ですよね」という声も寄せられており、Amazonアウトドア用ヘッドライトの売れ筋ランキングで1位を獲得。7月28日時点でベストセラー入りを果たしています。


Tomo Light Amazonアウトドア用ヘッドライトの売れ筋ランキングで1位を獲得(Amazonより)

開発メーカーの思いを聞いた

 ねとらぼ編集部ではヘッドライトを開発したトモスメイカー合同会社に取材を打診。商品への思いなどを代表社員の松田大輔さんに伺いました。

――Twitterでお手紙が大変話題になっています。どなたが考案されたものなのでしょうか。

松田私が考えました。文面についても自分で考案したものです。

――お手紙に返信が来ることはありますか。

松田メールなどをいただくことが時々あります。最近だと、「大変気に入って使わさせて貰ってます」「商品は受け取ってます。アドバイスありがとうございます。参考にして大事に使います」「届いたよー めっちゃいい感じですわぁ〜、気に入っております!」といった短文のお礼メールが多い印象です。

――話題になっているTomo Lightはいつから販売されているのでしょうか。

松田2017年の10月から2018年の4月ごろまで開発に取り組み、2018年5月20日に発売を開始しました。半年以上かけて開発してきたので、かなり手間をかけたつもりです。発売当初からちょこちょこと良いレビューをいただいて、ヘッドライド部門で4位から8位ぐらいをうろちょろしていたのですが、今回のツイートで全国1位になりました。ありがたいことです。


Tomo Light Tomo Lightの性能

――Tomo Lightの開発において、こだわった点を教えてください。

松田うちのヘッドライト「Tomo Light」は「明るさ重視、短時間使用、コスパ最高」というモットーで開発しました。もともとは夜釣りをされる方から「明るさ重視のライトが欲しい」と要望されて開発したものなんです。明るさを重視したため、ライトの持続性が他製品よりも落ちた面はありますが、明るさ重視の方には喜んでいただけているようです。


Tomo Light 明るさを重視

――人気に火が付き、現在は売り切れのようですね。

松田現在2200人のお客さまが入荷を待っている形で、生産が追い付くのは9月の頭といったところです(取材日7月27日時点)。最大月2000個ペースで生産できるのですが、フル稼働しない追い付かない状況です。


 現在も続々と注文が入っているという同製品。温かい心で開発されたヘッドライトは、商品を手に取った人の心まで明るくしているようです。

(Kikka)

※画像の一部は編集部で加工しています。



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