「ポケモン赤・緑」ライバルの技構成のひどさを語る漫画が本当にひどい まさか精神的動揺を誘う高度な戦術?
なかには技が3つしかないやつまで……。
ポケモンは技を4つまでしか覚えられないので、育成においては修得できるものからどれを選ぶかが非常に重要です。しかし、初代の「赤・緑」に登場する主人公のライバルは、技の構成がひどいとしばしば話題になります。どれほどひどいのか、漫画家の退屈健(@sentakubasami1)さんが漫画にしました。
原作のライバルは主人公の冒険中にときどき現れて、勝負を挑んできます。手持ちのポケモンやその技は、登場する場面によって異なり、指摘されているのはチャンピオンとして登場したときのもの。漫画では、評判を聞いた主人公が、ライバルにポケモンの詳細を見せてもらう様子が想像で描かれています。仮にもチャンピオンのポケモンですし、そんなにひどいはずがな……い……?
まずサイドン(レベル61)を見ると、覚えている技は「しっぽをふる」「みだれづき」「つのドリル」「にらみつける」。「しっぽをふる」「にらみつける」という、相手の防御を下げる技がかぶっているのは気になりますが、主人公は「まあ……補助型なのかな……」と、ひとまず好意的に解釈します。
次のギャラドス(レベル61)は、「りゅうのいかり」「にらみつける」「ハイドロポンプ」「はかいこうせん」を修得。一見すると強そうな技がそろっていますが、ほぼ特殊技なので物理攻撃寄りの能力値とかみ合っていません。そしてまたもや「にらみつける」。主人公も「ものすごく強い技か何かだと思ってるんだろうか……」と、疑念を抱き始めました。
ウインディ(レベル63)に至っては、「ひのこ」「とっしん」「にらみつける」「ほえる」……また「にらみつける」か! 育て方次第で強力な技を覚えるポケモンなのに、進化前のガーディが初期に修得する技ばかりです。「『かえんほうしゃ』と『だいもんじ』で迷う人は見るけど、『ひのこ』……」と、主人公も困惑。
そして最後のナッシー(レベル63)の技構成は、「たまなげ」「さいみんじゅつ」「ふみつけ」「−−」……「−−(ブランク)」!? 構成以前に、技を3つしか覚えていないことに主人公が驚愕(きょうがく)の表情を見せるところで漫画は終わります。なんだろう、チャンピオンとしての余裕なのかな(たぶん違う)。
「この技構成いつ見てもひどい」「『にらみつける』ばかり覚えているせいか、みんな人相が悪い」など、笑いを呼んだこの漫画。技構成のずさんさについては、「あえてセオリーを破壊することで相手の精神的動揺を誘う高度な戦術」「負けても言い訳できるようにしている」「ナッシーにも『にらみつける』を覚えさせようとして失敗した」など、さまざまな説が上がっています。
(沓澤真二)
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