もし同人誌即売会がなくなったら? 即売会がなくなって15年後を描いた漫画に反響
人と会う楽しさってありますよね。
「もし同人誌即売会がなくなったら」――そんな世界を想像して描いた漫画がTwitterで反響を呼んでいます。
漫画の作者は創作漫画を描いている上野キミコ(@uenokimico)さん。最近Twitterで「同人誌のダウンロード販売」をめぐる議論があったことを受け、「同人誌はDL販売じゃだめなの関連のツイートを読んでいて、もし同人誌即売会がなくなったらどうするかな…と考えて描いた」と描いたきっかけを説明しています。
漫画で描かれているのは同人誌即売会がなくなってから15年後の世界。しかし主人公とその仲間は、居酒屋に集まって「コミティアの打ち上げ」を続けていました。新刊の話になると、人気作家のおかかさんが新刊を徹夜で朝にアップロードし、1日で100件のダウンロードがあったと報告します。即売会はもうないので「無理して今日上げなくてもよかったのに」という仲間に対し、締め切りがないと描かないからと話すおかかさん。
主人公はコンビニコピーで紙の本を作って持参。「わっ本だ!」「すごい 印刷したの?」という仲間の反応からも、この世界では紙の同人誌が珍しくなっていることが分かります。同じく本を作ってきた山本さんと新刊交換する主人公。「この感じ久しぶり」「ですねー」と即売会を懐かしみます。本にするとイベント感が出るし、ちゃんと描かないといけないという気分になる……そんな話で盛り上がる中、即売会がなくなってから同人もやめてしまったミントさんが「オレは漫画とかっていうよりもイベントに参加がしたかったんだろうな」としんみり語ります。
ミントさんの気持ちが分かるという主人公。即売会がなくなった中で彼が同人を続けていられるのは、この「打ち上げ」あるから。いつか全員が同人をやめても打ち上げは続けようと力強く呼びかけるのでした。
漫画を読んだ人からは、「実際に顔を突き合わせるコミュニケーション。突き詰めるとそこにたどり着くのかな」「仲間や、来てくれた人に会えるから楽しいんですよね、イベントは」など、実際に誰かと会うことの楽しさを語る声が寄せられていました。
上野さんはファンタジー系の創作漫画を描いており、Twitterやpixivで作品を見ることができます。
画像提供:上野キミコ(@uenokimico)さん
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