ニュース
» 2018年09月15日 01時00分 公開

彼女はおしゃべりしながら俺にフルコン入れてきてつらい 「ハイスコアガール」10話(1/2 ページ)

少女を強くしたのは、恋心。

[たまごまご,ねとらぼ]

ハイスコアガール (C)Rensuke Oshikiri/SQUARE ENIX

 ゲーセンで燃やした青春があった。ゲーセンで育った恋があった。格ゲーが盛り上がっていた90年代を舞台に、少年少女の成長を描くジュブナイル「ハイスコアガール」(原作アニメは、当時を経験していた人も、そうではないゲーム好きも、そしてかつて子どもだった全ての大人が、共感できる悩みをたくさん練り込んだ作品です。

 受験勉強のためにゲームから離れていたハルオ。一方でゲームができなかったはずの小春が、大進化を遂げ始めていた……。


ハイスコアガール


今回のあらすじ

 自分が大野晶と一緒にいたいことに気付き、同じ高校に行くため猛勉強をしたハルオ。しかし現実は残酷、ハルオは落ちてしまった。

 彼の元に遊びに来たのは、別の学校に進学した日高小春。彼女は今までほとんどゲームをやっていなかったため、ゲーマーのハルオから見たらド初心者、のはずだった。ところが小春とゲーセンで対戦したところ、得意だったはずの格ゲーでことごとく負けてしまう

 こんな腕前では大野に合わせる顔がない……と絶望しかけるハルオは、ゲーマー魂を取り戻すために必死になりはじめる。


ハイスコアガール 「ほへー」「構いません事よ」の笑顔の浮かれっぷり、かわいい!(4巻P41)

小春の猛練習

 小春の恋心がものすごいパワーを生んでいるのが見られる10話でした。

 確かに中学時代、小春はそもそもゲームに興味がなく、ガチャプレイの初心者だったのは事実。しかしザンギエフの頭突きで的確に相手を撃墜するなど、反射神経と感覚的プレイに優れていた、ゲームの才能を秘めていた子です。ハルオがゲーセンに行かないうちに練習を重ねたことで、ものすごい強さを誇るようになりました。


ハイスコアガール 小春の「見る目」がかなり育っています(4巻P12)

 受験に失敗してから、ゲーセンに行かなかったハルオ。それに対して、今まであまりゲーセンに肯定的じゃなかった小春が「私が最近よく行くんだもん……」と発言。

 90年代中盤以降、対戦格闘ゲームブームで確かに「不良のたまり場」的ゲーセンの空気は薄くなっていきました。でも女の子1人で行くのはまだまだハードルが高い。常連の大野でも浮くくらい。内気で自分からやりたいことを選択できなかった小春が、バリバリゲーセンに1人で行くって、すさまじい度胸です。

 「矢口君が大喜びしそうなモノがどんどん出てるのに……」

 ゲーム知識がなくて何が何だか、みたいだった彼女が、アーケードゲームの基礎知識を身に着けている! ゲーメスト読んでるなこれは!

 格ゲーは知識センス(感覚)反復練習読み合いなどが大事。どうやら彼女は、全てをこっそり身につけていた様子。気付けばガチ勢です。


ハイスコアガール 恋のために修羅と化した小春(4巻P48) (C)CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 彼女がガチゲーマーへの道を歩み始めたのは、ハルオの気を引くためでした。ゲームをやっていない時の小春は、ハルオから見たら一塊の友人でしかない。自分だけを見てくれることはなかった。

 彼を打ち負かすほどのゲーマーになればいい。そうすればハルオは、自分に何が何でも勝とうとしてくるはず。真剣に自分に意識を寄せてくれるはず。乙女心が火を吹いた。


小春がどううまいのか解説

 いくら腕が鈍ったとはいえ、ハルオがフルボッコにされるほど強くなった小春。彼女のうまさはプレイ内容を見ると分かります。


ハイスコアガール 感覚で操作するのが難しいフォボス(4巻P18) (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 「ヴァンパイアハンター」フォボスは、かなり強い方ではあるのですが、操作に事前知識が必要なトリッキーキャラ。ジャンプでの挙動が変わっていて感覚的には動かしづらい、通常技がクセだらけ、ガードキャンセルは特殊。ガチャプレイでは勝てない。

 小春はきっちりコンボルートをマスターして入れている。フォボスの生命線であるコンフュージョナー(当てると相手を空中に浮かせて無防備にさせることができる)からのコンボは逃さない。

 フォボスだと、ハルオが使っているビシャモンの刀をつぶしづらいので、キャラ相性的にはどちらかというと不利。ですがそんなのを全く感じさせない、しっかりした知識量と練習量で裏付けされたプレイを見せつけます。


ハイスコアガール これは本当にすごいんですよ!(4巻P44) (C)SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.

 「真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変」ナインハルト・ズィーガーも、クセのあるキャラ。基本的にはシオマネキのような腕で殴りつつ、多段攻撃の「ヴルカーン」を出してゴリゴリ削るのが得意。

 彼には通称「コップ三段」と呼ばれる高ダメージ必殺技があります。それが小春の入れている、ティーガー・コップ→ファルケ・ナーゲル→エレファント・グリード

 これはコマンド入れたら成立するというものではなく、タイミングをしっかりあわせて三段出さないと、空振りしてスキだらけになるという、ハイリスクハイリターンな技。もちろんコップをガードされると反撃確定(しかも立ちガード可能)。一撃で死にかけるサムスピシリーズでは、全神経を集中させないといけないタイプの技です。

 少なくともおしゃべりしながら出すようなものじゃない。どんだけ練習したんだ!

 10話の序盤で、小春がいろいろな男子生徒に告白されている話題が出ています。中学校では目立たなかった彼女が、そのくらい垢抜けはじめた。

 彼女が明るくなったのは、ハルオが好きだからだけでなく、ゲームをやりこんで自信がついたからかもしれない。なんせここまで格ゲーできるってことは、それだけゲーセンで対人戦をやって勝っているはず。それってもう、「ゲームが好き」って言っていいよね。


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2208/12/news052.jpg 全員垢抜けたな! 渡辺直美、「ジャンポケ」斉藤&太田との過去比較ショットに「全員華なくて草」
  2. /nl/articles/2208/11/news068.jpg がん闘病の秋野暢子、手足の浮腫みで“見たこともない体重”に 抗がん剤の副作用を「しっかり受け止めます」
  3. /nl/articles/2208/12/news030.jpg 突然繰り出された柴犬の“オケツアタック”がヒット! 2回目も試みる→やっぱりなオチがほほえましい
  4. /nl/articles/2208/11/news063.jpg 高橋真麻、第2子妊娠を生発表 6月に“激痩せ”姿が話題になるも「どうやら体質のようです」「理由が言えなかった」
  5. /nl/articles/2208/12/news114.jpg 高嶋ちさ子、ダウン症の姉“みっちゃん”&暴走しまくり父親とパワフル家族旅行 「いつも仲良し」「愛情いっぱいの家族」
  6. /nl/articles/2208/12/news021.jpg 「ぱっぱぁ〜」と呼ぶ猫ちゃん、パパが来ると…… とってもおしゃべりな猫ちゃんとの会話が楽しそうでかわいい!
  7. /nl/articles/2202/04/news144.jpg こんなの回避できるか! 豪州の高速道路で起きた事故映像が怖すぎる 前方のクルマから落ちたパーツがフロントガラスに激突
  8. /nl/articles/2208/11/news060.jpg 研ナオコ、長女の誕生日に面影感じる“母娘”ショット 「そっくりな娘さん!」「大人になりましたね」
  9. /nl/articles/2208/12/news041.jpg 「何で絵本はすぐ読み終わるのに、1000円以上するの?」と思っていたが…… 同人活動でその理由を悟った体験談に共感続々
  10. /nl/articles/2207/13/news136.jpg 育児の大変さを1枚で表した写真に4万7000件以上の“いいね” 一目見て分かる過酷さに「とても共感しました」の声

先週の総合アクセスTOP10

  1. 競技中とのギャップ! 高梨沙羅、キャミソール私服でみせた大胆“美背中”に反響 「背中ガッポリ」「魅惑の黒トップス」
  2. かわいい妹すぎ! 北川景子、義姉・影木栄貴の結婚で“お姉ちゃん愛”が爆発する 「姉がどこか遠くへ行ってしまう」
  3. 泣いていた赤ちゃんが笑い声に、様子を見に行くと柴犬が…… 優しくあやす姿に「最高の育児パートナー」の声
  4. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  5. 「若い君にはこの絵の作者の考えなんて分からない」→「それ俺の絵」 ギャラリーで知らないおじさんから謎の説教を受けた作者に話を聞いた
  6. 木下優樹菜、元夫・フジモン&娘たちとディズニーシーを満喫 長女の10歳バースデーを祝福
  7. 黒柴の子犬が成長したら…… 頭だけ赤色に変化した驚きのビフォーアフターに「こんなことあるんですね」「レアでかわいい」の声
  8. 子「ごめん、もう仕事できない」→母「はぁい了解っっ」 退職を明るく認めた家族のLINEが優しい
  9. スタバの新作が王蟲っぽくてファンザワつく 「怖すぎる」「キショいから買いたくなった」
  10. カナダ留学中の光浦靖子、おしゃれヘアのソロショットに反響 「お元気そうでなにより」「別人のよう」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 安倍元首相、銃で撃たれて意識不明か 事件時のものとみられる映像投稿される
  2. 野口五郎、20歳迎えた娘と誕生日デート 家族同然の西城秀樹さん長女も加わり「楽しい時間でした!」
  3. 「大阪王将」店舗にナメクジやゴキブリが発生? 元従業員の“告発”が衝撃与える 大阪王将「事実関係を調査中」
  4. この画像の中に「さかな」が隠れています 猫に見つからないように必死! 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう 【お昼寝編】
  5. ダルビッシュ有&聖子、ドレスアップした夫婦ショットに反響 「ハリウッド俳優やん」「輝いてます」
  6. 「auの信頼度爆上がり」通信障害でも社長の“有能さ”に驚く声多数 一方で「まだ圏外だぞ…」など報告続く
  7. スシロー、“ビール半額”で今度は「ジョッキが小さい」との報告? 運営元「内容量に差異はない」と否定
  8. スシロー「何杯飲んでもビール半額」開始前にPOP掲示 → 注文したら全額請求 投稿者「態度に納得いかなかった」 運営元が謝罪
  9. TKO木下、海外旅行先で総額270万円のスリ被害に エルメスの財布奪われた“瞬間映像”も公開「くっそ〜……」
  10. パパが好きすぎて、畑仕事中も離れない元保護子猫 お外にドキドキしながら背中に乗って応援する姿があいらしい