「飛行機大好き! 見たい! 撮りたい! 触りたい!」 フライト前に寄れる、成田空港「航空科学博物館」へ行ってみた(2/3 ページ)

» 2018年09月28日 19時00分 公開
[鈴木伊玖馬ねとらぼ]

ビジネスジェットから旧ソ連のヘリコプターまでそろった野外展示

 続いて野外展示を見学しましょう。屋外には民間機を中心に15機が鎮座しています。飛行機の周囲には柵などもないので、前後左右、真下から、自由にじっくりと飛行機を眺められます。

FA-300 プロペラビジネス機「FA-300」

 珍しいのが、広場中央にあったヘリコプター「カモフKa-26」です。日本でよく見かけるヘリコプターは欧米製や国産のものがほとんどですが、カモフKa-26は旧ソ連製のヘリコプター。ここで展示されているのは個人が輸入した3機のうちの1機とのことで、かなりのレア物なのだそうです。

 機体はローターを同軸に2つに備えた「二重反転ローター」が特徴。よくあるヘリコプターのテールローターはなく、上下のローターをそれぞれ逆に回転させることでカウンタートルクを打ち消して浮上します。

ソ連 旧ソ連のヘリコプター「カモフKa-26」

「管制卓」渋すぎ! 中央棟5階「展望室」が最高

 のんびりしたり、ちょっと休憩するならば、やはり中央棟5階の展望室がいいですね。成田空港を行き交う飛行機をのんびりと眺められます。ちなみに成田空港は1日に約700回(出典:成田空港「2018年7月空港運用状況」)の発着があります。約2分に1回は何らかの飛行機が発着しているとなれば飽きないですよー。もはや写真を撮るのも追いつかないレベル。

 さらにこの展望室には、空港で過去に実利用されていた「管制卓」も置かれています。これが雰囲気満点。管制卓の近くで飛んでくる飛行機を眺めていると、もう「オレ管制官」気分。気持ちがいいですね。

管制卓 かつて使われていた「管制卓」が

並ぶ 飛行機の並ぶ姿も壮観です

 このほかに、実物から切り出して展示された「B747の首元」に入って、実際のコックピットや座席を回ったり、ビジネスジェットの先駆者とされる「リアジェット」のエンジンの試運転を体験できたりする「ワクワクな特別ツアー」も定期的に行われています。参加には受付で手続きが必要なので、入館時に忘れずにチェックしておきましょう。


B747-400 実物から切り出された「B747」の機種部(通称Section 41)。ツアーではコックピットにも入れます
リアジェット 「リアジェット」のエンジンを始動! 耳が痛くなるほどの轟音を体感できます

空港そばの穴場(?)施設 良い撮影&体験スポットとして&乗り継ぎで空き時間があれば行ける手軽さも◎

photo

 航空科学博物館は、航空機をさまざまな角度から楽しめます。クルマや鉄道で普通に行ってみるのはもちろん、成田空港のわきにあることから、旅行前や乗り継ぎ時に訪れてみるにもちょうど良いスポットです。

 そして、展示物を見るのはもちろん、空港を一望できるので旅客機の撮影スポットとしても適しています。見物や撮影に熱中するあまり、飛行機の乗り過ごしにはどうかお気を付けを!

航空科学博物館

Webサイト:http://www.aeromuseum.or.jp/index.html

開館時間:10時〜17時(最終入館:午後16時30分)

所在地:千葉県山武郡芝山町岩山 111-3

休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)

入館料:大人500円、中高生300円、子ども(4歳以上)200円

補足:リニューアル工事のため、2018年12月1日〜31日まで休館


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. /nl/articles/2411/24/news040.jpg 海で“謎の白い漂流物”を発見、すくいあげてみると…… 2億1000万再生された結末に「本当によかった」「ありがとう」【チュニジア】
  4. /nl/articles/2411/23/news031.jpg スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  5. /nl/articles/2411/24/news029.jpg 難問の積分計算をホワイトボードに書き置きしておいたら……? 理系大学での出来事に「かっこいい」「数字でつながる感じいいな」の声 投稿者にその後を聞いた
  6. /nl/articles/2411/22/news087.jpg 「うおおおおお懐かしい!!」 ハードオフに3300円で売っていた“驚きの商品”が140万表示 「ガチのレアモンや……」
  7. /nl/articles/2411/24/news058.jpg 夫妻が41年ぶりに東京ディズニーランドへ→“同じ場所”での写真撮影時に「キャストの粋なサポート」明かす
  8. /nl/articles/2411/23/news025.jpg 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  9. /nl/articles/2411/23/news029.jpg カマキリを操る寄生虫「ハリガネムシ」食べてみた 未知すぎる“衝撃的な内容”に震撼 「正気を疑う」「鳥肌立ったわ」
  10. /nl/articles/2411/24/news011.jpg ミスドのディグダを買おうとしたら…… とんでもなく疲れていそうな見た目に「悲壮感がすごい」「朝帰りのディグダ」と46万いいね
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた