『BLEACH』ソシャゲに“ネギ織姫”が実装 「初音ミク=ネギの元凶」「懐かしい」 12年越しロイツマ・ガールにネット民歓喜
初音ミクがよくネギを持っている原因、実は『BLEACH』から来ているって知ってましたか?
漫画『BLEACH』のスマホ用ゲームに“ネギを持った織姫”が実装された――そんなニュースが多くの初音ミクファンや古参のネットユーザーたちを「マジか」「懐かしい」「あの原点の!」と高揚させています。えっ、初音ミクのネギと『BLEACH』のヒロイン・井上織姫って何か関係あるの? と知らない人からすると謎の光景ですが、実はネット史において両者には深い関わりが……。
“ネギ織姫”が実装されたのはゲーム「BLEACH Brave Souls」。ガチャで集めた『BLEACH』の3Dキャラを操作してクエストをクリアしていく内容ですが、ゲーム内の選抜総選挙で1位に選ばれたキャラ「織姫特製スペシャル夕ご飯」が10月5日に新キャラとして追加されました。ニコニコ顔の織姫が買い物袋とネギを携えたデザイン。ネギで虚(ホロウ)をバッサバッサ切り倒している画面がシュールです。
“ネギ織姫”の実装に人々がざわついたわけですが、今となっては常識の“ネギを持ったミク”はこの織姫から、世界のネットユーザーたちの遊び心で二転三転を経て生まれたものなのです。
事の発端は、2004年に放送された『BLEACH』のアニメ第2話。夕ご飯の買い物帰りに織姫が車にひかれそうになり、通りかかった黒崎一護に自分と買い物袋の無事を示そうと、「ネギとバナナとバターとようかん、無事でした〜」と右手でネギをくるくる振り回すシーンが描かれます。コミカルにデフォルメされたあっけらかんとした笑顔に、背景の渦巻き模様がとにかくかわいい。
するとネットで何者かが、このネギ織姫シーンとフィンランドの楽曲を合わせたFlash「Loituma Girl(ロイツマ・ガール)」を無料で公開。フィンランドの男女混声カルテット「Loituma(ロイツマ)」による「Ievan Polkka」という曲で、何とも気の抜けたフィンランド民謡のアカペラに合わせ、女の子がニコニコとネギを回し続ける意味不明な映像がなんとも中毒性抜群。2006年にネット上で世界的にブームとなりました。
そして2007年、初音ミクとネギを結び付ける動画「VOCALOID2 初音ミクに『Ievan Polkka』を歌わせてみた」がニコニコ動画に投稿されます。タイトル通りミクに楽曲「Ievan Polkka」を歌わせたものなのですが、例の人気Flashのオマージュとして、映像ではミクがネギを振り回し続けます。
このミクが従来と違って間の抜けた表情にデフォルメされて描かれていたのもウケ、動画は500万回近く再生されるなど人気に。こうしてニコニコにおいて「ミク=ネギ」のイメージが定着し、デフォルメされたミクも「はちゅねミク」として愛されるようになっていきました。動画には「全ての元凶」「伝説の始まり」のタグが。
まるでバタフライエフェクトのような遠因でネギを持つようになった初音ミク。その元凶ともいえるネギ織姫が10年以上の時を経て、BLEACHの公式ゲームのキャラとして登場したわけです。本来BLEACH本編においてわざわざキャラ化するほど重要なシーンでないはずが、選抜選挙でこの「織姫特製スペシャル夕ご飯」を用意した運営側には、粋なはからいを感じます。
Twitterでは「初音ミクがネギを持つきっかけになった伝説の井上織姫じゃんwwwww」「ネギの織姫ってほんと初期の話だもんなあ なつかしい」「ロイツマかぁ懐かしいな」「ロイツマ織姫実装ってマジ!?」と胸を熱くする人が続出。インターネットのはちゃめちゃな縦軸と横軸の面白さを感じさせる、ネギ織姫の伏線回収なのでした。
(黒木貴啓)
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