“5円チョコ”こと「ごえんがあるよ」は、なぜ30年以上も売り続けられるのか? 会長が明かす「儲からないんだけど……」(3/4 ページ)

» 2018年10月28日 12時00分 公開
[辰井裕紀ねとらぼ]

「食べて幸せな気持ちになりました」

――今後もまだ「ごえんがあるよ」の新商品は出ますか?

 分からない。もう来年はやめてるかもしれないし。

――そんな……! 昨年(2017年)、駄菓子の「梅ジャム」の販売が終了したとき、ファンから「やめちゃうの?」っていう声がたくさん集まったんですけど、5円チョコもそういう声が多いと思いますが。

 いやあ、そんなことはないんじゃない? それだったらもうちょっと売れてていいと思う。

――(笑)。やめるときになって初めて「やめないで」と言うんじゃなくて、ふだんから買ってくれ! って話ですよね。でもファンレターなどは届きませんか?

 ……何年かにいっぺんぐらいは来るね。いちばんうれしいのは、「食べて幸せな気持ちになりました」っていう。チロルはそういうのをめざしてるから。


5円チョコ 新パッケージはカラフルになった

5円チョコは「古臭い」?

 でもこの間ね、ブランド調査したら「5円チョコってなんか古臭い」っていう人が多くて。駄菓子っぽいとかね、そういうイメージを持っているみたい。

――チロルチョコのほうは「古臭い」というのはなかった?

 それはないね。チロルはデザインも駄菓子的な要素をなくして、大人の鑑賞に耐えられるようなものをめざしてきたから。


5円チョコ 会社の大黒柱、チロルチョコ。「きなこもち」は空前のヒットを記録した

――それで言うと5円チョコは昔とほとんど変わっていなくて、懐かしさはとても強いんですけどね。

 うん。でもあまり、そこが売りにつながっていないよね。

――潜在的なファンは多いと思うので、この記事をきっかけに「好きだった!」って人が出てくれるといいんですけど。

 うん、あとは買ってくれたらもっと良いよね。

――(笑)。そうですよね、ちゃんと書いておきます。「5円チョコを救うのはあなたのお金です!」と。

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