柿と柿、まぎらわしい……ごめんなさい、これは両方「かき」です(「こけら」の漢字は環境依存文字)。
果物の「柿」と、「こけら落とし」の「こけら」(※)は、そっくりながら別の漢字。その違いを説明しようと、パラパラ漫画を手がけるスリットアニメーションがフォント別の比較動画を作成しました。これで微妙な差異が明確に……なってるような、なってないような。
※「こけら」の漢字は環境依存文字のため、当記事ではテキストとして表記していません。下記の動画と画像をご覧ください

『漢字源』によると、「柿」は9画、「こけら」は8画の漢字。「柿」は“なべぶた”を書いてから「巾」、「こけら」は横棒を書いてから「巾」と、筆順が異なります。
これをふまえて、「MS Pゴシック」では、「柿」のなべぶたと「巾」に間隔を設けることで「こけら」と差別化しています。

ところが「小塚ゴシックPr6N」の場合、両者はまったく同じ……いや違う。そうか、「柿」のなべぶたの下にほんのりふくらみがあるんだ! よっぽど拡大しないと分からないけど!


「メイリオ」に至っては、線の形がまるで同じ。そこで投稿主が両者を重ねてみたところ、「柿」のほうが若干太いことが判明しました。間違い探しとしては難易度が高すぎる。




入念な検証により、かろうじてフォント上の違いが判明しました。「普通『こけら落とし』は漢字で書かない」と言われたらそれまでではありますが、とりあえず「2つの漢字は別物」ということだけ覚えておいてください。

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画像提供:Slit Animation(@SlitAnimation)
(沓澤真二)