大学生にとって「恋愛はクソ」? 現役早稲田生の恋愛観(1/2 ページ)
早稲田に恋は難しい……?
11月3日に行われる早稲田大学の学園祭「早稲田祭2018」で、「#だから恋愛はクソ〜2018年の恋愛相談を早稲田で叫ぶ〜」という企画が開催されます。主催は現役早大生。現役早大生ツイッタラーが登壇し、MCのトイアンナさんとともに「早大生の恋愛相談をぶった切り」する内容です。
企画趣旨の説明には「恋愛至上主義の方はご遠慮ください」という一文が。筆者は「若者の恋愛離れ」と揶揄(やゆ)されるようなアラサーではありますし、早稲田大学は母校ではあるのですが、現役早大生に「恋愛はクソ」と言われるとややドキッとします。
いまの大学生は、恋愛についてどう考えているのか。どういった不安を抱いているのか。企画に携わった早稲田大学4年生6人に恋愛観を聞いてきました。
早稲田と恋愛
――「恋愛はクソ」というのはだいぶインパクトがありますね。どういう経緯でイベントをすることになったんでしょうか。
ハヤミ: 恋愛は、誰にでも関わりがあることだと思うんです。私はトイアンナさんが書いている就活コラムの読者だったんですが、いろいろと読んでいたら中にはきわどい恋愛コラムもあって。トイアンナさんと連絡をとるうち、早大生ツイッタラーと一緒に、早稲田らしい双方向型の恋愛相談企画ができないかと思うようになりました。周りの子が悩んでいることを、いったんは「恋愛ってクソだ!」「いろいろな考え方があるから、そんなに悩まなくてもいいよ」と笑い飛ばせられないかなと。
――“早稲田らしい”とは?
ハヤミ: うーん……早大生は、“恋愛がうまい人”ってそんなにいないんじゃないかと。恋愛と早稲田って、外の方から見ても中の学生から見ても、結び付かないイメージがあると思うんです。早稲田と慶應はよく比較されますが、正直慶應のほうが恋愛がうまくて、華やかなイメージがある。その点、早稲田は恋愛から遠いところにいます。
ノリコ: 早稲田の女子のことを「早稲女(ワセジョ)」と呼びますが、特に早稲女と恋愛が結び付かないんですよ。早稲女のイメージは「女らしくしない」「やりたいことをやる」。もちろん恋愛をする人もいるけれど、優先順位の1番にはならないというか……。
ケイタ: 早稲田の男のほうも、「彼女がほしい!」「付き合いたい!」が第1になるやつは少ないです。どちらかというと、サークルでバカをやるのに重きを置く人が多いのかな……。大学それぞれに「よしとされる男女の理想像」というものがなんとなくあると思うんですが、早稲田は「好きなことをやりこむ女」「男らしい男」がよしとされる風潮がある気がしていて。ミスコンもありませんし、ミスターコンもバーベルクラブが主催していて、“生まれ持ったもの”ではなく、“努力で身に着けた筋肉”を競い合っているんですよ。
ハヤミ: 「将来のためにいま恋人を作る」という感覚もあんまりないんですよね。例えば「将来こういう人と結婚したいから、こういう会社に就職活動する」とか、「いま結婚を考えている人がいるから、就職活動はエリア職に限定する」と考える人もいると思うんです。でも早稲女はそこまで見据えて今の彼氏を捕まえていない。今の恋愛と、自分の将来が結び付いてはいないんです。
――実際、現在みなさんはお付き合いしている人はいますか?(6人中2人が挙手)お、どういうお相手なんでしょう。
アカリ: 1つ上のサークルの先輩です。相手はもう卒業していて、地方に配属になっているので、遠距離恋愛です。ただ付き合ってもう3年くらいなので、付き合い立てのときよりはちょっと落ち着いた雰囲気になっています。
ヒガシ: 僕はほかの大学の女の子と付き合っています。とはいえサークル活動が忙しくて、あんまり会えていなくて……ちょっと「大学が違う」「サークルが忙しい」ことに甘えているかもしれません。
――けっこうサバサバしている感じですが、そういう大学生が多いんでしょうか?
ヒガシ: そうですね。恋愛を1番優先している人は、むしろいじられる傾向があるかも。
ハヤミ: 冷やかす風潮はあるかもね。
ヒガシ: いじられるのもあって、「恋愛は一番優先してない」というスタンスになるのかもしれないですね。
――そういう話を聞いていると、「別に恋人がいなくてもいいのでは?」とちょっと思っちゃいます。
ヒガシ: うーん……「付き合っている相手がいる」という状況にはいたいのかもしれません。すてきだなと思う人には気が向いたときに会いたいし、あと、もうちょっと下世話な理由で恋人がほしいという気持ちも……。
アカリ: 今は遠距離恋愛ですが、近くにいたときは、私にとって彼氏は「遊びに行くときにいちばん誘いやすい相手」でした。どこか行きたい場所があったときに、遠慮なく誘えるし断られてもショックじゃないし、一緒に行ければ楽しい相手。そういう相手がいてくれるのはすごくいいなと思います。
ノリコ: 周りだと、サークル内や学科内で長いこと一緒に過ごしているうちに、いつの間にか付き合うようになっている人が多いですね。気の合う友達から恋愛に発展することが多くて、合コンやマッチングアプリきっかけの人はそんなにいないかもしれません。アプリも「Tinder」は一時期はやったけど、冗談半分でやっている人がほとんどで、真剣にやっている人はちょっと隠していたかも。
――いまアプリの話が出たので完全に興味本位で聞くのですが、パパ活って周りにしている人はいますか?
ハヤミ: あ〜。友達の友達には、パパ活している子もいるみたいです。本人いわくクリーンな関係で、お父さん〜おじいちゃんくらいの年齢の人と一緒に食事をして、おしゃべりして、お金をもらうって言ってました。
ノリコ: 仲いい友達に、3人くらいパパがいますね。50〜60歳くらいのお金を持っているおじさんで、恵比寿や六本木でおいしいものを食べて、時々LINEして、お金がもらえるそうです。ただごはん以上のことは何もしてないって。その子は「パパ活はあんまり人に言えないから、罪悪感がスリルになる」と。
――パンチが効いている……。
ノリコ: その子と遊んでいると、「今日はこのあとパパに会う約束がある」って言うから、遠くからそのパパを見て解散することもありますよ。ふつうのおじさんです。ただ彼女はもともと年上が好きで、付き合っている彼氏も30代後半くらい。その2人の彼氏以外は恋愛対象外だそうです。
ハヤミ: パパだけじゃなく、彼氏も2人いるんだ……(驚き)。
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