ネットを騒然とさせた缶入りのガチな“飲むカレー”、なぜ生まれたのか販売元に聞いてみた(1/2 ページ)

開発で大変だったことも聞きました。

» 2018年11月21日 11時30分 公開
[ねとらぼ]

 通販サイト、フェリシモが先ごろ、“飲むカレー”の販売を開始しました(関連記事)。缶入りで飲料のように飲むカレーに、ネットは「気になる」「試してみたい」と騒然。“禁断の飲み物”「フェリシモ 神戸発 飲むカレー CARRY CURRY」はどのようにして生まれたのか、フェリシモに聞いてみました。

「フェリシモ 神戸発 飲むカレー CARRY CURRY」

「カレーをかっこよく飲む」ために開発

 きっかけはフェリシモの社内でデザイナーの太刀川英輔さんを交えて「新しい食のコンセプト」を議論していたときに、太刀川さんが外出時にレトルトカレーを飲んでいると話したこと。忙しく、食事を満足に取る時間がないこともよくある太刀川さんは、ある時、移動中にレトルトカレーを開封してそのまま飲んでみたところ、意外とおいしくて小腹が満たされることを発見。その後クセになり、飲み続けてきたそうです。

 その際に「でもこれ人前ではできないんだよなあ(笑)」と太刀川さんがこぼしたことから、同社の「いかにカレーをかっこよく持ち歩き、飲めるようにするか?」を追求する取り組みが始まりました。

かっこいい飲めるカレー

 まずは「レトルトパックからかっこよく飲むスタイル」を目指し、飲み口(スパウト)のあるパウチを探すことに。しかし高温高圧をかけて調理するので、飲み口を熱に耐えられる特別な樹脂素材にしなければならず、また試作品はスクリューキャップを開けるのにかなりの力が必要となったため断念。次にガラスびんを検討したものの、重い点や割れる点が問題となり、持ち歩けないと断念しました。

 こうして缶に行き着いたものの、カレーの色と匂いが強すぎて、充填(てん)できる工場を見つけるのに苦労することに。「飲みもの以外のものを飲めるように缶に加工する」という試みを面白く思った大和製罐総合研究所が協力を申し出て、「飲むカレー」が誕生しました。発案から実現まで、1年以上かかったといいます。

 本格的事業化は厳しいという判断になったものの、ユニークなアイデアであり終わらせるのは惜しいとして、少量生産でスタートすることに。まずは株主にお披露目し、株主からの購入希望への対応や、限定数で一般向けの販売も開始しました。

トマトベースのオレンジ色っぽいカレー
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた