「起きたら時間戻せるようになってた」 すごすぎる能力を持て余す男子の漫画、ギャグかと思ったら最後でいい話に
自分のためにではなく誰かのために戻す時間。
ある日、時間を戻せるようになった少年が能力をいたずらにばかりつかっていたところ、最後には人を救うことになる漫画に「すき」「続きを読みたい」といった声があがっています。4コマ4つで構成された短い話ながら、とてもきれいにまとまった話です。
漫画の作者は、木村享平(@kimurakyouhei)さん。モーニング・ツー『不思議なゆりこさん』やWEB漫画『ひまなやつら』などの作品を発表しています。
朝起きたら、なぜか時間を戻せるようになっていた男子高校生。とはいえ、巻き戻せる時間は5〜6秒くらいのもので、風のいたずらでめくれた女子高生のスカートを、もう一度時間を戻して眺めてみたりといったことにしか使っていませんでした。この能力を使えば、もし、女子高生に抱きついてもなかったことにできると妄想が止まらないくらいで、実際はそんな事もできる勇気もありません。
ある日、駅のホームで「どうせならもっと長い時間戻せれば、いろいろできそう……」と考える男子高校生。その目の前で、女の子が電車に飛び込むのが見えます。とっさに時間を戻すと、この時ばかりは20分も戻りました。
そして最後の4コマで、話は電車に飛び込む前の女の子の視点へ。今日死のうと思って駅に来たはずなのに、さっき知らない男の人にいきなりミルクココアをもらったと、自殺を思いとどまっています。このページでは男子高生の姿は出てこず、どんなふうに渡したのか、なぜココアを選んだのかは一切描かれていません。でも、確かにミルクココアが女子高生の命を明日へとつないだのでした。
コメディータッチの前半から突然シリアスに、そして、最後はミルクココアの存在がほっこりとさせてくれる絶妙な展開が素晴らしい漫画です。自分のためにではなく誰かのために戻す時間。いいこと限定で戻せる時間が増えたのか、それともたまたまだったのか、能力がさらに進化したのか、気になります!
画像提供:木村享平(@kimurakyouhei)さん。
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