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» 2018年11月30日 16時15分 公開

ゴラムやヴェノムをスイカから削り出すフルーツカービングが魔法のよう 緑と赤のコントラストに注目

作者のイタリア人アーティスト(日本漫画愛好家)に話を聞きました。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 ゴラム(ロード・オブ・ザ・リング)やヴェノムなどのキャラクターを、スイカから削り出したフルーツカービング作品が見事です。造形はもちろん、皮の緑・果肉の赤・薄皮をむいたあとの白という、素材の色を生かした配色にも感心させられます。


ゴラム スイカにしがみついた様子がいかにもそれらしいゴラム

ヴェノム 細部まで作り込まれたヴェノム。仮面の奥からのぞく瞳に注目

 作者はイタリア人アーティストのValeriano Faticaさん。作品はInstagram個人サイトで公開するほか、メイキング動画でテクニックも披露しています。


 ゴラムの素材は細長い品種のスイカ。カービング向けのナイフやピーラー、彫刻刀を駆使して形を刻んでいきます。彫り込む深さによって自然と赤と緑のコントラストが生まれるので、工程を眺めるだけでも目に楽しい。


フルーツカービング 最初は下絵に沿って粗く削り取る

フルーツカービング 深く削ると赤い部分がのぞき、作品に息が吹き込まれたかのように

フルーツカービング 繊細な顔面製作の様子

フルーツカービング 皮を薄く残すことで、赤い筋肉が生々しく透けて見えるような演出に

 削り落とした薄皮もムダにしないのも面白いところ。彫刻に再び貼り付けることで、「スイカ製のゴラムがスイカを抱えている」、妙な演出を実現しています。最後に薄皮の表面を、ピーラーで糸状に削り出す作者。何をしているのかと思いきや、ゴラムの頭に乗せて貧相な頭髪を再現しました。芸が細かいっ!


フルーツカービング

フルーツカービング 皮を薄くしてペタリ

フルーツカービング 糸状に削り出した薄皮は何に使う?

フルーツカービング なるほどっ!

フルーツカービング 生命感あふれる仕上がりに

 素材はスイカに限らず、ジャガイモ製の孫悟空(ドラゴンボール)や、チーズ製のデスノートといった作品も。プロフィールでも「子どものころから漫画好き」と語るFaticaさんを取材しました。


 お気に入りのキャラを聞いたところ、1人に絞れないとの返答。ドラゴンボールでは悟空や魔人ブウ、NARUTOでは我愛羅や長門、他にも桜木花道(スラムダンク)や不動明(デビルマン)など、多様な名前を列挙していました。だいぶガチの人だっ!

 初めて作った彫刻は粘土のガッツ(ベルセルク)。野菜(イタリア語ではvegetali)の彫刻に初挑戦したときは、「“無論”ベジータ」だと語りました。ジャガイモの悟空は、そのあとに製作したものだそうです。

 スイカの彫刻はさまざまな要因がからむため、一概には言えないものの、製作には16〜20時間ほどかかるとのこと。パーティで頼まれて、2時間くらいで仕上げたとこともあるそうです。Faticaさんのアカウントには、まだまだ精巧な作品が多数。ずっと眺めていられそうです。


画像提供:Valeriano Faticaさん


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