国語辞典『大辞泉』が選ぶ今年の新語大賞が「空白恐怖症」に決定 次点は「卒婚」と「ご飯論法」
まんじゅうこわい的なやつかと思った。
小学館の国語辞典『大辞泉』編集部が、いち早く「新語大賞2018」を発表しました。大賞に選ばれた言葉は「空白恐怖症」、次点で「卒婚」と「ご飯論法」が選ばれています。
「空白恐怖症」の意味は、「自分の仕事がないときに、あたかも仕事をしているように見せるためにダミーの予定やフェイクの予定を入れるほど、自分の予定が空白な事を恐れること」。
「卒婚」は「結婚の卒業。結婚という形式は維持しながらも、夫婦が互いに干渉せず、それぞれの人生を歩んで行くこと」。
「ご飯論法」は「言い逃れ答弁の論法で、『朝ごはんを食べましたか?』という質問に『(朝、パンは食べたけど、ごはん=米飯は)食べていない』と答えるようなやり方」のこと。
「新語大賞2018」は明治大学国際日本学部の田中牧郎教授を招き、一般公募から寄せられた2070本の投稿のなかから選定されました。他の新語とともに、『大辞泉』各種アプリなどに正式に収録・掲載されます。
特別選考委員・田中牧郎教授による選評は、以下の通り。
第3回「大辞泉が選ぶ新語大賞」に【空白恐怖症】を選びました。スケジュール帳に空白があることが怖く、予定で埋めたくなってしまう心情を病気にたとえた言葉で、ビジネス界でできたと思われます。
現代は、常に忙しくしていることが、充実していてよいという価値観があります。予定がない=充実していない=人生これではいけないという強い自己否定の心情につながるのでしょうか。SNSで友達の多さをアピールする心理と共通します。
次点に【卒婚】と【ご飯論法】を選びました。離婚はせずに互いの生き方を尊重し新たな人生に踏み出すのが【卒婚】。選考会のあと元貴乃花親方の離婚が報じられる中、元親方は自らの選択を【卒婚】であると語ったといいます。それが一般化すると、離婚をした上でお互いが新たな人生を生きるという意味も帯びてきます。意味の変化に注意が必要です。朝食にパンは食べたのに米のご飯は食べてないからと、「朝ご飯食べたか」という質問に「ご飯は食べてない」とはぐらかす【ご飯論法】は、現政権の政治姿勢への批判の言葉の中で力を持ちました。強く印象に残る新語が、昨年の「忖度」に続き政権批判の現場から出ることになりました。
ほかに最終選考まで残った今年の新語8選は以下の通り。
- 億り人(5月の月間賞)
- フェアプレーポイント(同6月)
- まるっと(同6月)
- スーパーボランティア(同8月)
- じたハラ(同9月)
- いみふ(同9月)
- 介護脱毛(同10月)
- 多浪生(同11月)
投稿数ベスト10は以下の通り。
- 第1位:大迫半端ないって……48本
- 第2位:卍、マジ卍……42本
- 第3位:エモい……39本
- 第4位:そだねー……28本
- 第5位:ワンチャン……21本
- 第5位:もぐもぐタイム……20本
- 第7位:草、草生える……17本
- 第8位:億り人……13本
- 第9位:スーパーボランティア……12本
- 第10位:ポイ活……11本
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定着し過ぎて、逆に思い出せない。
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