連載打ち切りで失意の漫画家、自分が描いたキャラに勇気づけられて立ち直る話に応援の声
自分の生み出したキャラが救いとなりはじまる復活ストーリー。
漫画家や小説家などは、どうしてもその作品の人気によって連載や単行本化の継続や打ち切りが決まってしまうもの。漫画家のコハラモトシさんは自身の漫画の連載が打ち切りになると連絡を受けた一人でした。しかし失意のどん底にいたとき、自分の描いたキャラクターに助けられ、心の復活を遂げた――その過程を描いた漫画にTwitterで応援の声が集まっています。
本当は獲物を殺したいのについ癒(いや)してしまう残念な死神「オツカレちゃん」を描いた漫画『死神見習!オツカレちゃん』。作者のコハラモトシさんはある日、同作の連載の打ち切りを告げられます。まるで死亡宣告を受けたかのようにショックを受け、自分を見失い、漫画を描けなくなってしまいました。
ところが1日中何もせず落ち込んでいたとき、何げなく自分の漫画を読み返します。オツカレちゃんは「死んでも諦めない」を信条に、毎回やることなすこと報われず残念な結果になってしまうけれど、くじけず頑張っている。なのに自分はこうやって落ち込んでいるだけでいいのか……だんだんコハラモトシさんはオツカレちゃんに叱られたような気になってきます。
自分の作品ではどんなときも諦めないキャラクターを描いておきながら、自分はただ落ち込むだけ。これでは思いを込めて生み出したキャラクターにウソをついていることになる。そう思ったコハラさんはこの逆境を前向きに捉えるようになります。打ち切りという逆境から連載復活という大逆転ができたら、オツカレちゃんを通して描きたかった「諦めない心」を自身で体現できる。早速Twitterで行動を起こします。
それは「超重要なお知らせ」と、現在の打ち切り間近の状況を漫画で報告したもの。オツカレちゃんは次の2巻で終わるかもしれない、でも今から単本が売れて重版にでもなればきっとオツカレちゃんは復活できる……。読者やフォロワーに向けて、ツイートの拡散、単行本の購入、宣伝して欲しいと素直にお願いした内容でした。するとなんと単行本の売上が伸び、現在までは連載復活の可能性が見える段階まで来たそうです。何事もやってみるものだ…‥!
連載打ち切りの連絡が来たときのショックは計り知れません。でも、そこで終われないと奮起できたコハラさん自身の作品やキャラクター、そして、読者やファンのみなさんのパワーで、この逆境を乗り越えようとしているのがまさに今! この一連の流れに共感した読者からは「復活を楽しみにしている」「自分も励まされた」など応援メッセージが届いています。
作者コハラモトシ(@kohara_motoshi)さんの「死神見習! オツカレちゃん」は「まんがライフSTORIA」で読むことができます。12月7日には単行本『死神見習! オツカレちゃん』2巻が発売されました。
画像提供:コハラモトシ(@kohara_motoshi)さん
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