ニュース
» 2018年12月12日 12時00分 公開

今振り返るコンビニ統廃合の歴史。セーブオン、スリーエフ、am/pm……思い出のあのチェーンはなぜ消えたのか?(2/6 ページ)

[辰井裕紀,ねとらぼ]

木のロゴマークでおなじみ、サンエブリーも消滅

 そしてコンビニの提携や統廃合が本格的にはじまるのが、バブル崩壊以降

 これまで高成長を続けてきたコンビニ業界も消費低迷の影響で売り上げの伸びが鈍化、競合も激化しました。結果、提携で経営基盤を強化する必要が生まれたのです。(日本経済新聞 1993.2.9)

 「サンエブリー」は山崎製パンによるコンビニ。1977年に誕生し、同じく山崎製パンによって営業されていたヤマザキデイリーストアー(現デイリーヤマザキ)とともに、多くのチェーン店を持っていました。



 お総菜に強く、「さつま棒」「たこ焼き」「肉じゃがフライ」などの和風ファストフードなどで名をはせていましたが、1999年に当時約450店舗あったサンエブリーと、ヤマザキデイリーストアーは「デイリーヤマザキ」に統合されることとなりました。

 これは大手チェーンとの競合激化からの店舗数縮小により、大手との格差が広がりつつあるため、チェーンを統一して効率的な店舗運営を目指したことが背景にありました(日経流通新聞 1999.1.7)。

 しかしそれでも1997年に約3000店あった山崎製パンのコンビニは、2017年末現在1553店(※1)まで減少しています。

※1……エリアフランチャイズを含めた総店舗数


ローカルコンビニらも次々と姿を消す

 続く2000年以降。コンビニの有力な出店場所はほぼ押さえられ、拡大の方法は、新規出店から既存チェーンの買収に切り替わることになりました(西日本新聞 2001.6.16)。

 「チックタック」は1979年設立。当時富山県内で45店舗展開し、北陸の味覚を研究、開発した「ますべん」やとろろ昆布のおにぎりは、同業他社も追随する大ヒットとなりました。



 しかし2004年11月、ポプラにより買収を受けます。大手の出店競争で当時既に都市部が飽和状態になる中、空白地帯だった北陸への進出を図るためでした(朝日新聞 2004.11.27)。


 「ホットスパー」は茨城を中心に北関東を地盤にしてきたチェーン。特に茨城の店舗は1990年代には400店近くに達し、一時はコンビニチェーンとして県内最多を誇りました。店舗内に厨房を構え、総菜や弁当を調理してできたてを提供していたお店です。


コンビニ統廃合の歴史 当時の茨城は、このホットスパーだらけだった(by パリカール

 2001〜2002年にかけて、TBSの水戸黄門とタイアップした「世直し幕の内弁当」など、黄門様たちにちなんだ食品を発売していたことも。テレビ番組をまねて4週間ごとに商品内容を変え、13回連続で出すという壮大な企画も行っていました。

 しかし2002年6月までにココストアの傘下に入っていたことや、店を明るい色使いにして女性客を増やす意図から、2007年に統合が決定。2008年3月末までに全店の看板の掛け替えを実施し、ホットスパーは消滅したのです(日本経済新聞 2008.1.23)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2109/16/news095.jpg 中国版「FGO」で中国系キャラクターの名前・イラストが突然変更に 虞美人(アサシン)は「暗匿者230」、始皇帝は「裁定者229」に
  2. /nl/articles/2109/16/news101.jpg 光浦靖子、初めての“カナダ留学レポ”に反響 ナイアガラの滝観光ショットに「お元気そうでよかった」
  3. /nl/articles/2109/15/news022.jpg 豆柴の赤ちゃんから手を離すと…… “秒で寝た笑”かわいすぎる寝落ちに「心が浄化される」「母性が目覚める」
  4. /nl/articles/2109/16/news027.jpg 張り切って“アゴ乗せ”に挑戦したハスキー、しかし…… おちゃめに間違えたワンコの「てへぺろ」がかわいい
  5. /nl/articles/2109/15/news169.jpg オンライン麻雀ゲーム「姫雀鬼」、サービス開始と同時にサービス終了発表で話題に Twitterではバグ報告多数
  6. /nl/articles/2109/16/news126.jpg ダレノガレ明美、元保護犬リッツの早い旅立ちを報告 がんを何年も放置したブリーダーへ「本当に許せない」
  7. /nl/articles/2109/12/news041.jpg 小学生のころのトラウマ漫画がつらい 美術館の撮影OKゾーンで撮っていたら「常識ないのか」「全部消しなさい」
  8. /nl/articles/2109/16/news093.jpg あびる優「私の気持ちは私の中にしまっておきます」 核心に触れず、周囲から多くの声が届いていること明かす
  9. /nl/articles/2105/13/news011.jpg 夜にキッチンの窓から見た人影 振り返ってみると恐ろしかった出来事を描いた漫画がゾクッとする
  10. /nl/articles/2109/15/news175.jpg 「デンジャラス」ノッチの次女、完治困難な異汗性湿疹で“電流療法” 1年ごしの成果に妻も満足 「痛みの方が耐えられる」

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 田中将大、石川佳純ら卓球女子との集合ショットに反響 「夢の共演」「どちらから声を掛けたのか気になる」
  2. 田中将大の五輪オフショット集、最後は柔道・阿部詩との2ショットでシメ! “モテ男”の期待裏切らず「美女好きですね〜」
  3. 「マジで恥ずかしいです」 中川翔子、数年ぶりの“水着披露”に恥じらいつつもマネジャー大絶賛「スタイルめっちゃいいすね!」
  4. 里田まい、楽天ユニフォーム姿の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛にツッコミの嵐
  5. 野々村真、動画で退院を報告 やつれた姿に衝撃広まる「コロナがより怖くなった」「ガリガリで衝撃を受けたわ」
  6. 「薬を問われ、アル中だと言われ」 西山茉希、“うわさ”ささやかれる痩せ体形に「懸命なもんでご了承願います」
  7. 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  8. レイザーラモンRG、コロナ療養で“10キロ減”を告白 「顔が変わっちゃいました」とやつれた姿で復帰報告
  9. 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  10. 「ついついキレイな部分ばかり載せたくなりますが」 小倉優子が公開したインスタの“現実”に「勝手に親近感が」「共感しかない」