「26日から気軽に過ごせる価格でお待ちしております」 ガストの裏をかくXmas広告に共感の声、狙いを聞いた

すかいらーくホールディングスに話を聞いてみました。

» 2018年12月27日 17時35分 公開
[コンタケねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ファミリーレストランのガスト公式Twitterアカウントが12月25日に公開した広告動画が、実に“分かっている”と共感の声を多数集めるほどの人気になっています。レストランとしては稼ぎ時なクリスマスに一体どんな動画を……と思ったら、広告の常識を覆す斬新な内容となっていました。そうそう、こういう言葉を待っていたんですよ。





 この動画は、20時24分とクリスマスも終わりかけの時間帯に、「そろそろクリスマスも終わります。どんなクリスマスでしたか? 明日からまた少しの間『日常』が戻ってきますね。またいつものガストでお待ちしています」というコメントとともに投稿されました。

 動画は若い男女がクリスマスデートをしているシーンから始まるのですが、シャンパン、スーツ、ディナー、ワイン、デザート、ネックレス……とどんどんデート費がかさんでいきます。ついにはデート費が20万円近くにまで達してしまい、男性は「クリスマス・ギブ!」と音を上げてしまいました。


ガスト クリスマス 広告 動画 奮発しています


ガスト クリスマス 広告 動画 服装もバッチリ


ガスト クリスマス 広告 動画 奮発……して……


ガスト クリスマス 広告 動画 うぐっ……


ガスト クリスマス 広告 動画 ぐはっ


ガスト クリスマス 広告 動画 ぐはぁ


ガスト クリスマス 広告 動画 おうふ……


ガスト クリスマス 広告 動画 18万3200円なり


ガスト クリスマス 広告 動画 限界!

 ここでテロップが流れるのですが、その内容が「クリスマスは年に一回の大切な日。彼女のためにも、ガストで過ごしてとは言いません。でも、26日からお二人が気軽に楽しく過ごせる価格でお待ちしております」「がんばれ! みんな!」というもの。そう、あえてクリスマスは別の高級店で過ごしてもらってもよいと、譲っているのです。


ガスト クリスマス 広告 動画 多くの人の共感を集めたテロップ


ガスト クリスマス 広告 動画 クリスマス後はリーズナブルなお店で……

 この動画にリプライ欄などでは、「普段はガスト行かないのに『またガスト行きたい』って思ってしまった」「無理しない、最後のコメントがすてき」「この不景気にこんなに頑張れる若者は勝ち組」「非日常のクリスマスより『日常』に目を向けた広告、すきだな」「良いCMですね」「ユーモラスかつ逆転の発想でとんちの効いた内容だと思います」「わかるわーww」といった声が寄せられていました。

 普通であれば「ぜひクリスマスはガストで!」というところを、あえて外したこの広告。どのような発想のもと作られたのか、ガストを運営するすかいらーくホールディングスの広報に話を聞きました。

―― この広告はどのような思いで作ったものなのでしょうか。

すかいらーくホールディングス:ガストでは食事での利用はもちろん、食事以外で「場」として利用される方も多数いらっしゃいます。さまざまなシーンで利用していただきたいというメッセージを以前から発信しており、今回の動画もその流れをくんで作成いたしました。

 実際にはクリスマスにもぜひお越しいただきたいというのが本当のところですが、お客さまの目線に立った結果今回の形になった、というところもあります。

―― 反響についてはどう思いますか。

すかいらーくホールディングス:冥利に尽きるところです。「面白い」というコメントが来るかと思っていたため、共感の声が多数寄せられたのは予想外なところもありました。

―― 例年ガストではクリスマスの客足はどうなのでしょうか。

すかいらーくホールディングス:クリスマスだからといって、通常の営業日よりも大きく増えるようなことはありません。今回の広告を作成したのは、こういった事情もあってのものでした。




 多くの人がガストに望んでいることを自ら発信してくれた感のある今回の動画は、ユーモアと的確なマーケティングから生まれたものだったようです。こういった広告が多くの共感を呼ぶのは、クリスマスムードや商戦に世間がへきえきしていたという部分もあったのかもしれません。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  2. /nl/articles/2501/31/news120.jpg 大野智さん巡る悪質“逮捕デマ”巡りSTARTO社が発信者情報開示請求 「株式会社嵐」代表は「一呼吸おいてよく考えて」と心境吐露 
  3. /nl/articles/2501/31/news085.jpg “自分を醜い”と感じてきた49歳女性が…… “別人級の大変身”に感動 「衝撃的だった」「信じられない」
  4. /nl/articles/2501/31/news185.jpg 大谷翔平、“消防士たちとの5枚のショット”に反響 「どの消防士より屈強」「これは期待の新人」
  5. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  6. /nl/articles/2501/31/news014.jpg 手芸で余った大量のハギレ → あまさず活用する“驚きの方法”に反響 「ナイスアイデア」「考えたこともなかった」
  7. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  8. /nl/articles/2501/30/news047.jpg 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」 投稿者に話を聞いた
  9. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  10. /nl/articles/2501/29/news187.jpg 「一生自慢できる」VTuberの配信中に“33万分の1の奇跡”が発生 ななしいんく・柚原いづみ、視聴者全員を驚愕させ大反響「徳の積み重ねが実った」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議