こうして「平成最後のコミケ」は始まった 知られざる舞台裏「コミケ0日目(設営日)」に密着してみた(2/5 ページ)
現在建設中の南展示棟
次回は西展示棟・逆三角形の会議棟部分と、現在まさに作っている南展示棟、青海展示棟(東京テレポート駅前・仮設展示場)での4日間分散開催が予定されている。南展示棟は今まさに建設中ではあるが、案内は既につくられていた。南棟建設現場は外からも見学した。
さて、話を東ホールに戻してこちらのだだっ広い東駐車場は……。
翌日には東待機場の入場列が形成される。待機場には果てしなく続くウォール・オブ・仮説トイレもある。
コミケ水
コミケ期間の自販機にはコミケ名物の「コミケ水」がある(コミケ飲料ともいわれる)。
キャラクターでパッケージされた飲料の値段は200円(デザインは1種類)。
夏はスポーツドリンク、冬はフレーバーティーになることが多いとのこと。C95はレモンティーで担当絵師はkarory(@karory)さん。
朝10時、測量開始
9時半ぐらいになるとホール前にお手伝いの人たちが集まってくる。作業についての説明を受け、ラジオ体操をして体をほぐす。
シャッターが開き、お手伝いの方々が入場する。表には出てこないけど、こういう人たちのおかげでイベントが安全に開催できている。みんな影の主役たちだ。
手伝いがはじめてという人も少なからずいたが、何度か参加しているという人が大多数を占めていた。彼らはそれぞれの持ち場を自分で選んで別れていく。ここでの彼らの作業は机の位置を決める「測量」という作業。大まかに説明すると、釘など落ちている危ないものを拾う「地雷除去」、テープでバミ(目印)を貼る「田植え」、メジャーで計測する「計測」にそれぞれ別れて作業にあたる。
これは田植え班が起点となる「0点」を貼った瞬間。大盛り上がりだった。
必要な時にさっと貼れるよう、田植え班の人はバミをあらかじめ作って自分の身体に貼りつけていて、洋服の柄のようになっていた。なんかちょっと攻めたファッションみたいでおしゃれじゃん。
バミを貼りつけた田植え班が前から歩いてくるとちょっと奇祭の行列みたいで楽しい。コミケって奇祭っちゃ奇祭だし、こういう作業が意味を持ったらめぐりめぐって神事になりそう。
こちらは地雷除去を行うメンバー。慣れている人はマイペンチを持っている。小さな釘は隙間に入り込んだりするためだ。そして浮いてしまっている鉄板を足で踏んで押し込んで、参加者が段差につまづかないようにする。
それとは別に、会場内にポスターを貼って回るスタッフ。本当にたくさんの人の協力で、この大きなイベントは毎回開催することができているんだなあ……。
こちらでは業者さんがブロックの位置の目印を貼りつけていた。手慣れた様子で次々と貼り付けていく。
「測量」が終わると、次は机や椅子を並べる「設営」がはじまる。
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