海藻を固めて研いで包丁を作ってみた → 切れ味鋭い包丁が完成するも愛する包丁を失うまさかの展開へ:圧倒的不審者の工房
これは悲しい愛の物語。
クリスマスは大切な人と過ごしたという人も多いでしょう。数々の包丁を作り続けてきた圧倒的不審者の極み!さんのクリスマスも、今まで作ってきたUVレジン包丁(関連記事)、木材包丁(関連記事)、牛乳包丁(関連記事)を使って湯豆腐を作るという、包丁への愛があふれる日となりました。が、その後なぜか湯豆腐に使った昆布を包丁にしようと試みたようです。
湯豆腐のダシを取るために使った昆布は、乾燥するとまた固くなりました。そのまま包丁になるのではないかと思いましたが、強度が足りず失敗してしまいます。そこで観葉植物の肥料として使われている消石灰を使うことにしました。一歩間違うと失明するといわれる消石灰……!
あらゆる海藻の中から包丁になる素質のある海藻を発見。煮込んでトロトロの液体にして、消石灰を水で溶いた石灰水と混ぜるとセメントのようなものができました。乾燥させて強度を計測してみたら、今度はカチカチです。しかしミルク包丁の強度が79.5だったのに対してこちらは64と、少し不安が残ります。
でき上がった素材を包丁の形にして乾燥させたらカチカチになりました。ここまできたら次は研ぎまくるターン。研いで研いでひたすら研いだらキラリと光る鋭い刃が出来上がりました。とうとう海藻が包丁になってしまった!
このままでは持ちにくいので、持ち手を取り付けられるように形を整えて牛乳包丁の時に作った牛の柄にはめ込みます。問題なく紙もきゅうりもスパッと切れました。さすがのクオリティー。
切れ味も確認できたところで困ったことが。包丁は2本ありますが、柄は1本のみ。柄をどちらに戻そうかと考え、なぜか包丁をぶつけ合うことに。しかしその結果どちらも刃こぼれしてしまい、2本とも包丁としての人生を終えてしまったのでした。自らの過ちにより2本もの愛する包丁を失うことになってしまったのです。どうしてそんなことをしてしまったんだ……。
まさかの悲劇的結末に「牛乳包丁と海藻包丁よ、安らかに」「なぜ世界で唯一の牛乳包丁を壊してしまったのか」という悲嘆に暮れるコメントがついています。圧倒的不審者の極み!さんにクリスマスを平和に過ごせる日は来るのでしょうか。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
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