“親子”の愛に「涙が止まらない」 機械の母親と人間の娘を描く漫画が心に刺さる(1/2 ページ)
森の中に住むロボットと、ロボットを母親だと思い込んでいる女の子の漫画「マザー」に涙する人が続出しています。作者は漫画家の江戸川治(@edoosam)さん。
物語は自我を持った「MOTHER(MT)」と呼ばれるロボットが有毒ガスをまき、人類を滅ぼしたとされる世界が舞台。森の中の家に、MTとニーコという少女が住んでおり、なぜかニーコにはMTが人間の姿――自分の母親に見えています。MTも彼女の母親のように振る舞い、食事をするふりをしたり、お風呂に入れないことをごまかしたりと懸命に母親を演じているように見えます。見た目は人間と機械ですが、2人の会話は本物の親子のよう。
MTは人間との戦いで全滅したといいますが、今もなおMTを人類の敵として憎むニーコ。彼女が成長するにつれ、「母親が一瞬MTに見える」症状が出てくるようになります。大人になると、ずっと母親がMTに見える状態に。
そんなある日、MTは自分の正体をニーコに告げます。ニーコにとってMTが母親に見えていたのはガスによる幻覚症状であり、時間がたつとともにその症状は直っていったのです。
MTは、ガス攻撃で生き残ったニーコを発見して放っておけなかったこと、本当は人類が生き残っていること、自分が間もなく機能を停止することをニーコに告げ、機能停止の前に自分を殺して復讐するよう促します。そしてまたニーコも、母親がMTだと気付いていたこと、いつか復讐するために一緒に暮らしていたことを告白するのでした。復讐のチャンスはいくらでもあったのに、ずっと後回しにしていた、とも……。
切ない結末にTwitterでは「涙が止まりません」「感動しました」といった感想が多く寄せられています。機械と人間ではあっても、2人の間には深い愛情が感じられました。本当の親子と言ってもいいほどに……。
「マザー」は江戸川さんが以前に読み切りで描いた作品。他にも過去の読み切り作品をTwitterに投稿しています。現在はジャンプ+で『ホウキにまたがる就活戦争』を連載中です。
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