三浦翔平起用のティラミス専門店「HERO'S」を巡り物議 人気店「ティラミスヒーロー」とコンセプトが酷似?

既存のシンガポール発のティラミス専門店とコンセプトが似ていることから混同を招くとネットで物議に。

» 2019年01月21日 20時24分 公開
[黒木 貴啓ねとらぼ]

 国内のティラミス専門店「HERO'S」は1月21日、シンガポール発の既存チェーン「ティラミスヒーロー」との類似が指摘されている件を受け、公式サイトで見解を発表した。同社では「ティラミスヒーロー」やキャラクターの商号・ロゴを取得していることを説明し、「他社のティラミスに関する商品とは関係ありませんので、他社の商品と混同されませんようお気をつけ下さい」と注意を呼び掛けた。

ティラミスヒーロー ティラミス HERO'S 「HERO'S」公式サイト

 騒動の発端は、「ティラミスヒーロー」の公式サイトが発表した「お知らせ」文だった。

 同店は2012年8月に「The Tiramisu Hero」の名前でシンガポールで創業したティラミス店で、2013年8月から日本でも「ティラミスヒーロー」の名前で販売を開始していた。世界一おいしいティラミスをつくる事に命をささげる猫が「世界にティラミスを届けるヒーロー」となって瓶入りティラミスを販売する、というブランドコンセプトになっており、瓶にはヒーローとなった猫のイラストが描かれている。ユーモアのあるスイーツとして、2014年からは日本の百貨店やJR駅構内などで取引販売を開始するなど、販路を広げつつあった。

ティラミスヒーロー ティラミス HERO'S 「ティラミスヒーロー」日本版の旧公式サイト

ティラミスヒーロー ティラミス HERO'S 現在新サイトで販売している瓶入りティラミス

 しかし2018年12月末に公式サイトで、「私達のオリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました。私達が大好きな日本でこのような事が起きた事を大変残念に思っています」と声明文を掲載。代わりに今後日本では「ティラミスヒーロー」の名前やブランドは使わず、「アントニオヒーロー」と「ティラミススター」、2つの商品名で展開することを告知した。

ティラミスヒーロー ティラミス HERO'S ティラミスヒーローから変更を余儀なくされて生まれた、ティラミススター

 さらに「ティラミスヒーロー」の名称を使ったフランチャイズや代理店の募集がネットで出ており、「ティラミスヒーロー」のシンガポール本店と日本支店とは一切関係がないこと、同社では同様の募集も一切行っていない、と呼び掛けた。

ティラミスヒーロー ティラミス HERO'S 旧サイトでの文章

 この“オリジナルブランドロゴをコピーした”“「ティラミスヒーロー」の名称で募集した”店として、ネットで疑惑が広がったのが、1月20日に東京・表参道へ1号店をオープンしたばかりのティラミス専門店「HERO'S」だった。


 同店は猫をモチーフにした8匹のヒーローが「ティラミスを通して、世界をちょっとだけ、幸せにする」というコンセプトで、それぞれ担当のヒーローが描かれた8種類の瓶入りティラミスを販売。イメージキャラに俳優・モデルの三浦翔平さんを起用し、公式サイトにも大きく掲げている。運営会社は店舗と同名の「HERO'S」で、2018年8月設立。

 「ティラミスヒーロー」のお知らせと、両店のコンセプトの類似性から、ネットでは「海外のブランドを、国内企業が商標登録などを法的処理を完遂しながら丸パクリしたケースではないか」と疑う声が続出。またInstagramでハッシュタグ「#ティラミスヒーロー」で検索するとHERO'Sの商品をもったモデルの投稿写真が出てくるという指摘もあがり、「志が低い」「混同するからやめて」と批判の声が相次いだ。

 Twitterアカウント・まことぴ(@makotopic)さんが投稿した、「シンガポール発祥のティラミス専門店の商品コンセプトや名前、キャラの使用法までまるっとパクり、タレントを起用して大々的にローンチした日本の店、おそらく日本国内での商標登録等、元祖の店を法的に封じ込めたうえでの出店だろうけど、こういう志の低いやり口はガンガン晒していきたい」というツイートは、1日で4万回以上リツイートされるなど注目を集めている。

 これを受け、HERO'Sは公式サイトに「HERO’Sの出店に関して」と題した、次の説明文を公開した。

 「弊社『HERO’S』には『TOTTI』『EMILY』『SWITCH』他、8人のHEROがおり、多彩なキャラクターと本物のティラミスの味わいを特徴に、『ティラミスヒーロー』やキャラクターの商号・ロゴを取得して展開を進めております。今後の追加情報をお楽しみにして下さい! なお、他社のティラミスに関する商品とは関係ありませんので、他社の商品と混同されませんようお気をつけ下さい。今後とも、皆さまのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」


 21日16時30分ごろにねとらぼ編集部から詳細の取材を申し込んだところ、「現在、問い合わせが殺到しており広報担当が対応できないため、質問をメールで送ってください」と回答。現在質問文を送っている。

黒木貴啓


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/17/news147.jpg 青木菜花、22歳急逝した“俳優夫の遺品”が3歳娘の宝物に……小さな手でぎゅっと握る子に「なんだか愛着湧いちゃうな」
  2. /nl/articles/2409/17/news060.jpg 「すごい」「ヤバッ」 ATMでお金を下ろしたら…… “衝撃の結果”にSNS興奮 「たまにはじっくり見とかないとダメ」
  3. /nl/articles/2409/16/news018.jpg 88歳女性「誰もしてないようなメッシュにしたい」→驚がくの大変身が850万再生 「どぅえええええ?!」「カッコ良すぎて憧れます」
  4. /nl/articles/2409/16/news010.jpg 100均のクッションゴム、まさかの使い方に目からウロコ 家中の“プチストレス解消法”に「思いつかなかった!」「これはすごい」
  5. /nl/articles/2408/11/news034.jpg 「なんなんだよwww」 新紙幣期待してATMで引き出し→“信じられない結果”に思わず二度見 「逆にすごい」
  6. /nl/articles/2409/15/news052.jpg 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  7. /nl/articles/2409/16/news037.jpg 「とんでもなく遠い」 空港に向かうドライバーを絶望させる“衝撃の標識”が話題 「なぜそこに」「飛行機が必要そうな距離」
  8. /nl/articles/2409/17/news173.jpg 普通に買い物してる!? 佐々木希、 “すっぴんノーガード状態”で地元スーパーに出没「違和感半端ない」「隠しきれない美人オーラ」
  9. /nl/articles/2409/16/news032.jpg 100均の紙粘土でこのクオリティーを!? 『ファイブスター物語』のモーターヘッドを制作、野生の原型師に称賛
  10. /nl/articles/2409/17/news137.jpg “リビング約100畳の豪邸”前澤友作、屋内の“超巨大プール”もとんだ常識外れ……ゴージャス環境&全長18メートルに「異次元すぎ」「施設が高級ホテル」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  3. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  4. 「僕ですかこれ」 垢抜けたい男性が“劇的イメチェン”→その大変身に「すげええ!」「泣けたわ」と仰天
  5. 第5子妊娠中の宮崎麗香、子どもたちとの“奇跡の1枚”が撮影される ギャップ満載な“現実”ショットも話題に
  6. そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  7. 天皇皇后両陛下の那須静養、愛子さまが天皇陛下のため蚊を手で払う場面も…… “仲むつまじいショット”が約240万再生
  8. 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  9. 合宿前の兄たち、0歳末っ子と離れたくなくて…… メロメロな“別れの光景”に「あーもうなんて尊い」「幸せ」430万再生突破
  10. 雑草だらけの庭が“たった1台の草刈り機”で…… “見事な変化”に7000万再生 「よくやった」「まさにプロ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」