「岸辺露伴は動かない」表紙を完全再現ッ! 立体なのにイラストにしか見えないレリーフが話題
『リアリティ』こそがエンターテイメントなのさ。
荒木飛呂彦先生の『岸辺露伴は動かない』より、表紙の岸辺露伴を完全再現したレリーフがTwitterで話題です。
制作者はしょーじ(@sho_g_0079)さん。過去にもジョジョから数々のキャラやアイテムを立体化してきました。
カラーイラストと見まごう超力作。大まかな作業工程としては「(1)石粉粘土でレリーフを作成→(2)シリコンで型取り→(3)レジンで複製→(4)着色」という流れを経て完成しました。製作期間はおよそ3カ月半。ここからは作業工程を細かく見ていきましょう。
まずは表紙イラストを石粉粘土に転写し、彫刻刀でレリーフを作成。「気に入らなければガンガン作り直す」がしょーじさんの信条で、彫ったり盛ったりをくり返しながら、幾度のやり直しを経て理想へと近づけていきます。
この時点で感動してしまうくらいかっこいい出来ですが、ここからは骨や髪の毛など細部の作り込みへ。サーフェイサーとスポンジヤスリで表面の細かい傷を整えて、ようやく本体の造形が完成しました。ちなみにヘブンズ・ドアーの指輪を作るのは今回が初めてではないのだとか。
シリコンで型取りし、レジンを流し込んで固めたら、色を塗る前のレリーフが完成! 唯一ピアスには本物のペン先が使われており、加工の際にはドリルが一本犠牲になったそうです。『リアリティ』への執念がすごい。
ここからは後半戦です。彫の深い元イラストを再現するために、影の部分にはスミ入れ、細い線はGペンで模写していきます。その線画を透明な塗料で保護したら、いよいよ着色へ。
塗装はマスキングしながらエアブラシで。着色の過程の途中からは「完成後のビフォーアフターをお楽しみください」という趣向により白黒の写真がアップされていました。
最後の仕上げは瞳。何度も描き直しながら、荒木先生の絵柄に近づけていくしょーじさん。最後まで気を抜きません。
そうして完成した作品は、正面から撮影するとイラストにしか見えません。線画までこだわり抜いて模写していたのは「立体なのに輪郭線や色の陰影で絵に見える効果」を狙っていたといいます。
なお、しょーじさんの過去作品は交流サイト「モデラーズギャラリー」でまとめて鑑賞できます。シアーハートアタックのラジコンは必見です。
画像提供:しょーじ(@sho_g_0079)さん
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このためだけに新宿行きたい。
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