3人の漫画家がリレー漫画に挑戦 → 2人が組み立てた淡い恋物語を最後にギャグ作家がばんばんぶち壊す
ラストページの担当がギャグ漫画家の時点で、不安ではあった。
電車内でふと目が合った男女に、恋の予感が――そんな物語に、3人の漫画家が合作で挑戦しました。「繊細な漫画家」「かわいい女の子が描ける漫画家」「ギャグ漫画家」の順で、各自1ページずつ描き短編に仕上げるリレー形式。ラストページの担当がギャグ作家という不安をはらみつつ、甘酸っぱい恋模様が展開されます。
スターターは「繊細担当」のワタベヒツジ(@watabehitsuji)さん。かわいい女の子に見とれていた青年が、彼女に急に振り向かれ、気まずそうに視線をそらすシーンから始まります。本当に繊細でピュアですね。
青年が無関係なおじさんを見ているふりをしてごまかしたところで、作者は「かわいい女の子担当」のホリプー(@horipu)さんにバトンタッチ。青年が見とれていた女の子の視点が描かれます。初めて目が合った青年に視線をそらされて、彼女は残念そう。案外脈アリだと分かり、恋が実りそうな予感はしますが、ここでバトンは「ギャグ担当」のおたみ(@otamiotanomi)さんに渡ります。アンカーの出番だ。
そして物語は、青年が目をそらした先にいたおじさんの視点に。彼は不意に見つめられて、青年は自分のことが好きなのだと勘違いしてしまいます。車内アナウンスの「揺れますのでご注意ください」を聞きながら、おじさんは「おじさんの気持ちが揺れちゃうよ」と、まんざらでもなさそう。作家がバトンを回しているうちに、恋模様が増えた。
「序盤で整った空気を最後のおじさんが全部持っていった」「おじさんが一番乙女チックでかわいい」「描き手3人の個性と役割分担がしっかりしていて、それも笑いを生んでいる」など、漫画は好評を博しました。その後3人は第2弾・第3弾を制作。青年と女の子が組み立てた流れを、3ページ目でおじさんがぶち壊すスタイルをすっかり確立しています。
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