伝説のおもちゃ屋「ハローマック」のフィギュアがワンフェスで完売 赤い車から手を振るライオンが懐かしくて泣ける

製作に込めた思いを作者に聞きました。

» 2019年02月14日 10時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 今はなきおもちゃ屋「ハローマック」のマスコットキャラクター、「マックライオン」のフィギュアが、懐かしさでじんわりくる再現度です。出展された2月10日のワンダーフェスティバル2019冬(ワンフェス)では、用意された35体が完売となりました(価格は1万円)。

※ハローマック:「靴のチヨダ」や「東京靴流通センター」を展開するチヨダが、1985年から2008年まで営んでいた玩具量販店。凸型の建物が大きな特徴



マックライオン 店舗の写真と合成したら、マックライオンが壁から抜け出したような光景に

 店舗の壁に大きく描かれていたマックライオンを、赤い車とセットで再現。特にピーンと伸ばした左手の表現がよくできていて、かつての記憶を呼び起こします。パーツを「可動ボディ」に差し替えれば、車を降りた状態に変えることも可能。手足にポーズを付けられます。


マックライオン とても元気のいい左手

マックライオン パーツの差し替えで、乗車バージョンと立ち姿バージョンに変更できる

 作者の商業フィギュア原型師、HYO(@madhands_tweet)さんがワンフェス前にTwitterで披露したときは、そのクオリティからハローマックを懐かしんで感動する人が続出。同店の元店長を名乗る人からも、喜びのリプライが寄せられました。

 製作のきっかけを聞いたところ、「普段から『どんなフィギュアが人の心を大きく動かすか』を考えていたら、同世代にノスタルジーを喚起するであろうハローマックに思い至った」と、HYOさん。子どものころから同店が好きで、また自身の考える「良いフィギュア」の条件“ストーリーを直感できる”に十分足る存在だと考えたといいます。

 こうした背景から、製作においては「メインビジュアルをそのまま立体化するだけでは、各々の思い出に寄り添うには不十分」と思考。マックライオンというキャラクターがどう動くのかは人それぞれだという考えから、可動ボディを用意したそうです。立体物としての自由度が付与されたことで、世界観に奥行きを持たせたわけです。

 ワンフェスには、ハローマックの運営元であったチヨダから当日版権(※)を取得のうえ出展。「現在アクティブでない事業の企業キャラクター」の版権許諾を得られるかどうかは、製作を進めていたHYOさんにとって大きな賭けで、許可が下りたときの喜びはこの上ないものでした。

※:版権元へ事前に申請し、「イベント開催当日のみ・会場内限定」の条件下で、二次創作物の展示販売許可を得るシステム

 HYOさんはもう1度販売したいと考えており、スムーズに運べば2019年夏のワンフェスで再版する予定としています。

 なおHYOさんがマックライオンの原型画像をツイートした頃から、マスコットキャラ関連の商業フィギュアのオファーが数件あったそうです。ただ「この手のお題は理解や愛情が深くないと豊かに表現できない」との考えから、自身が元ネタを知らないものは断っている状態とのこと。「淡い希望ですが」としながら、“マックライオンそのもの”の本格的な商業販売をオファーしてくれるメーカーが現れないかと述べました。

画像提供:HYO(@madhands_tweet)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. /nl/articles/2404/27/news020.jpg パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/27/news010.jpg 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  7. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  8. /nl/articles/2404/26/news187.jpg 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  9. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  10. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」