「バイオ4」主人公のアクロバットに憧れて特訓→トリッキング世界一に 独学で夢をかなえた少年の実話に感嘆の声
トリッキングとは武術やアクロバットなどを組み合わせて自己表現をするエクストリームスポーツ。ゲームへの憧れが日本人初の世界チャンピオンを生んだ!
ホラーゲーム「バイオハザード4」の主人公、レオンのアクロバットに憧れて練習していたら、10年後にその道の世界チャンピオンになっていた――。そんな漫画チックな実話をまとめた動画に、感嘆の声が寄せられています。
投稿主のDaisuke(@kaiimuu)さんは、「トリッキング」の選手。これは武術やフリースタイルアクロバットなどを組み合わせた技を競う、エクストリームスポーツです。動画には、高く跳ねて空中で激しく回転する神業の数々が収録。この全てが、Daisukeさんがアジアまたは世界で初めて決めた技というのだから驚きです。
Daisukeさんを取材したところ、トリッキングを始めたきっかけは、10年ほど前に遊んだバイオハザード4。同作はアクロバットに主眼を置いたゲームではありませんが、主人公のレオンはレーザー光線によるセキュリティを宙返りでくぐり抜けるなど、随所で妙技を見せます。これに魅せられたDaisukeさんはレオンが大好きになり、練習を始めたそうです。
もっとも、当時はトリッキングそのものが認知されておらず(※)、Daisukeさんが始めたのはあくまでもレオンを目指してのアクロバット。スポーツは空手を少々心得た程度で、体操などの経験はまるでないまま、我流で特訓に挑みました。練習中の様子をYouTubeに投稿して意見を求めるなど、手探りの日々が続きます。
こうした努力を続けたDaisukeさんは、2014年ごろに初めて大会に出場。当時は高校生だったため、各地で行われる大会への出場はなかなか叶わなかったそうですが、Daisukeさんはこの大会でいきなり3位入賞という快挙を成し遂げます。その後、Daisukeさんは2016年に日本のトリッキング大会を総なめにし3冠を達成。2017年にオランダで開催された世界最大の大会「Hooked2017」では、アジア人初となる個人戦優勝を決めました。「好きこそものの上手なれ」とはいいますが、努力だけでなくナチュラルな身体能力も半端なかったのでは……。
ゲームがきっかけで世界一の座をつかんだDaisukeさんは、ほかにも「メタルギア」や「モンスターハンター」、「サイレントヒル」が好きとのこと。最近は時間がなくてあまりプレイできていないものの、選手としての原点であるバイオハザード4は、iOS版でまたとことん遊び倒したそうです。
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かわいいお顔とのギャップがすごい。もう合成でよかったじゃん…… 「空中で逆さになってピースサイン」の撮影方法が力技すぎる
沖縄発祥のアクロバティックな武術「躰道」のたまもの。
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