「成仏するため故郷まで連れていって」 悪徳聖職者と若い戦死者の奇妙な出会いを描いた漫画に「泣いた」の声(1/2 ページ)

だんだんと明かされていく事実が交差し、そして――。

» 2019年02月25日 20時00分 公開
[コンタケねとらぼ]

 Twitterで公開された漫画『リビングデッドの帰郷』が、予想外のラストで多くの読者の目頭を熱くしているようです。これは切ない……。

















 漫画の作者は漫画家の星野真さん(@MKT_0220)で、3年前に小学館の月例漫画賞で受賞した作品。掲載されなかったため友人など限られた人にしか読んでもらっておらず、せっかくだからということで公開したそうです。

 話の舞台は、近代戦乱の時代。不道徳な聖職者「スノウ」が、今日も戦場跡で戦死者から金品だけ奪っています。「この仕事に誇りを持ったことなど1度もない」と、祈りもささげず遺体を埋めてしまいました。実に悪いやつです。


リビングデッドの帰郷 星野真

 しかしその夜、テントを訪れてきたのは昼に埋めた若い戦死者「ロウ」の遺体。ちゃんと祈りをささげなかったため成仏できず、中途半端によみがえってしまったようです。


リビングデッドの帰郷 星野真

 「戦死者から物取りをしていたとバラされたくないでしょう」と強く出た上で、「死に場所を選べるなら故郷がいい」と故郷までの同行を依頼するロウ。さすがの「スノウ」も、脅されたことと罪悪感から依頼を承諾せざるを得ないのでした。


リビングデッドの帰郷 星野真

 道中、戦災で14歳にして家族を全員失っていたことを明かす「ロウ」。そんな話を聞いて、昔の自分のひどい家庭環境を思い出す「スノウ」。暗い少年時代を過ごした2人の旅は、だんだんと思わぬ方向に進んで行き……その結末は、ぜひ実際に読んで見てください。

 この漫画にリプライ欄などでは、「尊すぎます」「すてきなお話でした」「お金を払わせてください」「泣きました……」「良い作品でした」「胸がきゅーってなって、途端に切なくなりました」といった声があがっていました。

 作者の星野真さんは現在、『週刊少年サンデー』で連載する為に、新作を準備中とのことです。

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