殺し屋、こじらせる 仕事の反動で人の恋路に萌えるようになった漫画「殺し屋だって見守りたい」が優しい世界
人の恋路の見守り方が少々エクストリーム。
毎日のように裏社会の残忍さを目にするあまり、人の恋愛に思いっきり心がときめくようになってしまった――そんな殺し屋のこじれっぷりを描いた創作漫画「殺し屋だって見守りたい」が、Twitterで7万5000を超えるいいねを集めるなど人気となっています。作者は隈浪さえさん(@KMNM_S)。
フリーの殺し屋として闇社会で残忍な仕事を続けている主人公の男。この日向かった先は町中……何をするかと思えば、下校する高校生の男女を後ろからこっそり見守り、もじもじする2人の初々しい姿に「あ〜〜尊い〜」と満面の笑みで癒されているのでした。そう、この殺し屋は仕事の反動で、人の恋路を見守るのが趣味になってしまったのです。最初の冷徹な表情は一体どこへ。
2人が両片思いであって欲しいと切に願っていると、男子が「…お前ドジだしすぐこけるだろ 危ないから俺が握っててやる」と恥ずかしそうに手を出し始めます。女の子もうれしそうに握る、アツイ展開に。2人の初めて手をつなぐ瞬間に立ち会えた殺し屋は、「しゅき...」と赤面しながら歩道で堂々とあお向けに倒れるのでした。おかげでその日の依頼は秒で終わらせるほど絶好調だったそうな。誰かの恋愛が殺し屋の活力になる!
殺し屋は何事にも動じない心を持たねばならないですが、趣味が仕事に支障を来たすときも。ある日、ターゲットである組の男を追い詰めたところ、突然女子高校生が「この人を殺さないで!!」と割って入ってきます。「極道×女子高生」というシチュエーションに、「好みの予感」とめちゃくちゃ動じてしまう殺し屋。
「二度と自分の前に現れるなと言っただろうが」と相手を突き放すターゲット、「あんな一方的なサヨナラなんて嫌!!」と抱きつく女子高生。殺し屋は「危険な恋×年の差」というシチュエーションに萌えまくり、「しかし見られたからにはこの少女を片付けなければ」と心の中で葛藤します。それでも「俺だけを殺してくれ」とかばう姿に、殺し屋が取った行動は……取りあえず、彼にいろんなラブコメを読んでほしいなと思いました。
普段は無慈悲な殺し屋なはずなのに、他人の恋路となるとそのピュアな思いを全力で見守ってくれる、こじれたギャップがおかしい作品。Twitterでは「ただの乙女やん」「殺し屋さん可愛い」「アサシンじゃなくて恋人たちのガーディアンだ」など、その善人ぶりにときめく声が寄せられています。むしろこの殺し屋がどんな恋愛をするのかちょっと気になる……。
作者の隈浪さえさん(@KMNM_S)さんは、pixivやTwitterでイラストやラブコメ漫画を公開中。お話はシリーズ化されており、続きはTwitterで読めます。
画像提供:隈浪さえさん(@KMNM_S)さん
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