殺し屋、こじらせる 仕事の反動で人の恋路に萌えるようになった漫画「殺し屋だって見守りたい」が優しい世界

人の恋路の見守り方が少々エクストリーム。

» 2019年02月27日 07時30分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 毎日のように裏社会の残忍さを目にするあまり、人の恋愛に思いっきり心がときめくようになってしまった――そんな殺し屋のこじれっぷりを描いた創作漫画「殺し屋だって見守りたい」が、Twitterで7万5000を超えるいいねを集めるなど人気となっています。作者は隈浪さえさん(@KMNM_S)。


見守りたい殺し屋00 好きな恋愛シチュエーションにはめちゃくちゃ動じる


見守りたい殺し屋01 殺し屋は動じない


見守りたい殺し屋02 でも、恋愛は別

 フリーの殺し屋として闇社会で残忍な仕事を続けている主人公の男。この日向かった先は町中……何をするかと思えば、下校する高校生の男女を後ろからこっそり見守り、もじもじする2人の初々しい姿に「あ〜〜尊い〜」と満面の笑みで癒されているのでした。そう、この殺し屋は仕事の反動で、人の恋路を見守るのが趣味になってしまったのです。最初の冷徹な表情は一体どこへ。


見守りたい殺し屋03 「ドジ」はパワーワード


見守りたい殺し屋04 恋に癒され、仕事は絶好調

 2人が両片思いであって欲しいと切に願っていると、男子が「…お前ドジだしすぐこけるだろ 危ないから俺が握っててやる」と恥ずかしそうに手を出し始めます。女の子もうれしそうに握る、アツイ展開に。2人の初めて手をつなぐ瞬間に立ち会えた殺し屋は、「しゅき...」と赤面しながら歩道で堂々とあお向けに倒れるのでした。おかげでその日の依頼は秒で終わらせるほど絶好調だったそうな。誰かの恋愛が殺し屋の活力になる!


見守りたい殺し屋05 常に冷静さが必要


見守りたい殺し屋06 極道×女子高生シチュが好みだった殺し屋

 殺し屋は何事にも動じない心を持たねばならないですが、趣味が仕事に支障を来たすときも。ある日、ターゲットである組の男を追い詰めたところ、突然女子高校生が「この人を殺さないで!!」と割って入ってきます。「極道×女子高生」というシチュエーションに、「好みの予感」とめちゃくちゃ動じてしまう殺し屋。

 「二度と自分の前に現れるなと言っただろうが」と相手を突き放すターゲット、「あんな一方的なサヨナラなんて嫌!!」と抱きつく女子高生。殺し屋は「危険な恋×年の差」というシチュエーションに萌えまくり、「しかし見られたからにはこの少女を片付けなければ」と心の中で葛藤します。それでも「俺だけを殺してくれ」とかばう姿に、殺し屋が取った行動は……取りあえず、彼にいろんなラブコメを読んでほしいなと思いました。


見守りたい殺し屋07 危険な恋×年の差は萌える


見守りたい殺し屋08 やっぱり2人の恋を見守ることにした殺し屋

 普段は無慈悲な殺し屋なはずなのに、他人の恋路となるとそのピュアな思いを全力で見守ってくれる、こじれたギャップがおかしい作品。Twitterでは「ただの乙女やん」「殺し屋さん可愛い」「アサシンじゃなくて恋人たちのガーディアンだ」など、その善人ぶりにときめく声が寄せられています。むしろこの殺し屋がどんな恋愛をするのかちょっと気になる……。

 作者の隈浪さえさん(@KMNM_S)さんは、pixivやTwitterでイラストやラブコメ漫画を公開中。お話はシリーズ化されており、続きはTwitterで読めます。

画像提供:隈浪さえさん(@KMNM_S)さん



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