幼女とおっさんが妖怪を食ったり売ったりする漫画 外道が悪食するほっこり展開が新しい(1/2 ページ)
バケモノなのにおいしそう。
「幼女と幼女を買ったおっさんが仕事で妖怪食う話」と題しTwitterに投稿された漫画が、ちょっとふしぎな世界観と人情味あるストーリーで人気を呼んでいます。作者は『惑星のさみだれ』『プラネット・ウィズ』などで知られる水上悟志さん。
舞台は時代劇風の世界。おっさん・陣道と、幼女・みやこはバケモノを討伐しては食い、肉が人体に悪影響を及ぼさないことが確認できると好事家にその肉を売って回る「闇喰い」として生計を立てています。
作品冒頭、山中をのっそりと二足歩行するバケモノを退治した一行は、さっそく火を起こしてお肉をいただきます。串焼き状に調理された肉は大きなきりたんぽのような見た目。バケモノを仕留めるのが陣道の役目で、最初に「毒味」をするのはみやこの役目です。
みやこは「はぐ」っと一口。ホクホクの肉を食べる様子は実においしそうで、なんだかグルメ漫画のワンシーンのようでもあります。先ほどまで妖怪“塗壁”のような不気味さだったバケモノ肉とは思えないおいしそうな食事風景に、こちらまで一口食べてみたくなってくる……!
みやこは一通り食べ終えると、冷静に肉の分析を始めます。刺激はなし、塩気が強く、甘みと弾力があり。歯切れも良し、総評「クセ無し 極上」――と、満面の笑み。彼女は口減らしのため売られてしまったというハードな過去を持ちますが、お腹いっぱい食べられる今の境遇を全く不幸と思っていないようです。
うれしそうに陣道を慕うみやこに対し、陣道は「感謝するな おれは外道だ」と、毒味役として子どもを利用しているにすぎないことを言外ににじませます。でも、外道を自称するわりに、そのまなざしには保護者の温かさも宿っているような……?
さて、「闇喰い」の仕事は食べたら終わりではありません。お次は食材をどのように調理すればよりおいしく食べられるかを検討しなければなりません。「揚げ」「味噌焼き……は味が濃すぎる」「蒸し料理」……と、いろいろな調理法・味付けを吟味しつつ、ついに「推奨調理法の目録」が完成。いよいよ獲物を上客の元へ持参します。
バケモノ肉を食べて回る2人が変わり者であるのと同様に、大金を払ってまでバケモノ肉を求めるお客さんもやはり変人。今回のお客は太田屋の旦那で、一級品が手に入り上機嫌です。ところが無事終わったと思えた取引の後にまさかのトラブルに発展。2人を襲う危機とは、そして陣道は本当に「外道」なのか? ――続きはぜひ漫画で確かめてみてください。
同作はもともと水上さんの短編集『放浪世界』に収録されている一編で、元タイトルは「エニグマバイキング」。単行本の作者コメントによると、作品誕生のきっかけとなったのは元アシスタントの石坂ケンタさんがグルメ漫画に挑戦すると知ったこと。石坂さんが専門外のジャンルに挑戦している気概に刺激を受けて、自分も描けるか挑戦してみたのだそうです。
グルメ漫画という題材をこんな捻った話に昇華してしまうのがなんだか水上先生らしい……! ちなみに「闇喰い」とは連載作品『戦国妖狐』の初期の設定を発展させてみた形でもあるそうです。
商業作品をTwitterに投稿する是非
Twitterに投稿された「エニグマバイキング」は4万RT、10万いいねを超える人気に。水上さんは商業作品が作家本人のツイートにより話題になる事例が目立つ昨今の状況について、「マンガに限ったことじゃないだろうけど、宣伝力が企業から作家個人に移りつつある」とも述懐。
また、後日別の作品をTwitterに投稿した際には、「※商業読切再掲 既刊宣伝アリ」との注意書き付きでツイート。注意書きは、作家がTwitterで商業作品を宣伝する是非について議論が盛り上がっていたことを意識したものと思われ、水上さんは「商業再掲と宣伝アリの一言が無ければもっとRTされてた気がする。だがそれを抜くのは果たして卑怯(ひきょう)なだまし討ちなのかどうか」とも投げかけています。
一連のツイート後、『放浪世界』は「Kindleのランキングが変動してたので結構買っていただけてるぽい」とのこと。また、注意書き付きで投稿された「狐耳少女が悪漢に追われてたら人間嫌いの少年仙道に助られてなんだかんだでチューして変身する話(原題:妖狐小歌)」も4500RT、8900いいねを獲得し、Kindleランキングでジャンプアップが確認できたとのことです。
「エニグマバイキング」を一気読み
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