炭酸水メーカー「ソーダストリーム」と、ていねいに暮らしたい

憧れていた“ていねいな暮らし”に一歩一歩。

» 2019年02月28日 20時20分 公開
[かしわねとらぼ]

 朝食もろくに取れず、なんとか間に合ったラッシュの満員電車のなかでああもっと、丁寧に暮らしたいと思う。忙しければそれだけ豊かな暮らしから遠のいて、だからこそこんなんじゃなくて、もっと……インスタで見る暮らしニスタたちのような、穏やかで、ゆとりのある、そして上質な、そう「ていねいな暮らし」がしたいと切望する。

 そんなことを思っていたのは都内で働いていた去年のことで、今は地方に越してきて来年度までの1年限りで専業主婦をしている。目指しているのは、夢に見た憧れの「ていねいな暮らし」。茶葉で紅茶を淹れてみたり、ギョーザを初めて皮から作ってみたり、観葉植物を育て始めてみたり。

 生活が楽しくなるような、気分よく使えるような、自分の生活を愛せるようなアイテムを、少しずつ生活に取り入れている。2018年に我が家にやってきたのが、炭酸水メーカー「SodaStream(ソーダストリーム)」だ。

ソーダストリームと暮らし

ビール、炭酸水ペットボトル、ソーダストリーム

 私はビールが好きだ。できれば毎晩飲みたいと思う。けれど休肝日も必要。そんな時にこそ活躍するのが炭酸水。ビールはのどごしだ。炭酸水ものどごしだ。炭酸水はビールに求めているものをそこそこに満たしてくれる。

 ビールが一番だけど、炭酸水だってその爽快感はなかなかのもの。お茶や水じゃつまらないな、と思う食事時に、炭酸水があれば料理がぐっとおいしく感じられる。しかもカロリーゼロ、プリン体ももちろんゼロ。ビバ! である。そういうわけで週の半分くらいは夕食時に炭酸水を飲んでいる。

 はじめはせっせとAmazonで安い炭酸水ペットボトルを箱買いしていたのだけど、いかんせんボトルのゴミが増える。両手にペットボトルのゴミ袋を下げながら、どうにかならないだろうか……と思っていたところに見つけたのがソーダストリームだった。

 構造はとてもシンプル。本体にガスシリンダーを設置して、水を入れた専用ボトルをセットしボタンを押すだけ(電池や電源コードも必要ない)。手動で押した分だけ炭酸が注入される。本体とガスシリンダー、専用ボトルがセットでAmazonだと一万円前後で買える。ガスシリンダーはなくなれば近くの家電量販店で交換する仕組み。1本2160円のガスシリンダーで、およそ60リットル(500ミリペットボトル換算で120本分)の炭酸水ができる、とうたわれている。

ソーダストリームと暮らし
ソーダストリームと暮らし

 1回に注入する炭酸の度合いによって消費ペースは違いそうだが、私の体感では1日1リットルのボトルを消費するペースで2カ月もっているという感じなので、ちょうど説明の通りに消費していることになる。ペットボトルを買っていたころよりもお得だし、何よりゴミが出ない。大量のペットボトルを保存する場所もいらない。むしろお得かどうかを今ではあまり気にしないくらい、スマートでクリーンだという点で私はこちらを選ぶ。

ソーダストリームと暮らし あっという間に我が家の暮らしの“常連”になったソーダストリーム
ソーダストリームと暮らし
ソーダストリームと暮らし

 そのまま飲む以外にも、ハイボールやチューハイを楽しんだり、シロップで割ってジュースにしたり、楽しみ方はたくさんある。

 またソーダストリームは置いてあるとちょっといい感じの家電でもある。まだお客さんに「これ何?」と言われたことはないけれど、聞かれればいつだって「ああコレね、コレ実は炭酸水をね……」なんてソーダストリームのロゴをなぞりながらカッコつけて言う準備はできている。ちょっと試しに炭酸水、作ってみる? なんて。

ていねいな暮らしとは

 書いていてなんだかただのソーダストリームのまわし者のように思えてきた。炭酸水メーカーを使っていることがはたして「ていねいな暮らし」をしていることだと言えるだろうか……。

 けれどソーダストリームがわが家にやってきてから、いい時間を過ごしているな、と思い返すことはいくつもある。普段はダイニングテーブルで食事をするけれど週末はテレビの前のローテーブルにビールやらおつまみやらを並べて夫と二人で映画や録画していたお気に入りの番組をだらだらと観る。ビールが二缶ほど空くと、夫が「ハイボール飲む?」と言って井川遥よろしくとびきりの、ハイボールを作ってくれる。もちろん、ソーダストリームを使って。

 これはおそらく普遍的なことだけれど、人に作ってもらったご飯はおいしい。そして、やっぱり人に作ってもらったお酒も、こんなにおいしいのだ。あるいはお客さんがやってきた時。お酒のあまり得意でない人も、ジュースじゃ味気ない。ちょっと自分も飲みすぎたかな、という時だってじゃあ炭酸水作るね、と立ちあがってキンキンに冷えた炭酸水を出す。なんとなく、そうなんとなくだけれど確実に「今、いいな」と思える時間がそこにはある。

 他方、「ていねいな暮らし」はともすると、揶揄(やゆ)の意味合いをもって響く言葉でもある。時間があるからできることでしょ? 働いていたらそのちょっとの手間が面倒なんだし、やっぱりできないよ。そんな誰かの声も頭の中で聞こえてくる。

 けれど、私が、いやわれわれが掲げた「ていねいな暮らし」とは、きっと生活を愛することだ。忙しくても怠惰でも、けれども連綿と続く私のこの生活を、私のやりたいように、私に居心地のいいように楽しんで、愛していきたいと思うこと、思ってならばやりたいことをやってみること。それぞれの、生活を少しだけいい感じにしてゆくこと。忘れてはならないのは、それが「私の生活」であるということだ。私が快適に、私が心地よく暮らしを選んでゆくこと、そして作ってゆくことは誰にも否定されることなく、すべて正解なのだ。そこに間違いなど、ないのである。

 せっかく選ぶなら、惰性や妥協ではなく、ちょっと考えて好きなものを選びたい。

 せっかくなら、私は生活を、いや私の生活を愛したい。

 愛すべき私の生活に、ソーダストリームは今や欠かせない。ラブユーソーダストリーム。

ソーダストリームと暮らし

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」