手塚治虫『アポロの歌 オリジナル版』発売 雑誌連載当時の構成で初の単行本化

やったー!

» 2019年03月14日 08時00分 公開
[高橋ホイコねとらぼ]
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 立東舎から、書籍『アポロの歌 オリジナル版』(手塚治虫著)が4月19日に発売されます。全集収録時に改変されたページを、現存する原画を使用するなどで再現、雑誌連載時に可能な限り近づけたオリジナル版です。定価4536円(税込)。

表紙画像 『アポロの歌 オリジナル版』(手塚治虫著/立東舎刊)

 『アポロの歌』は、『週刊少年キング』誌に1970年4月から11月まで計31回にわたって連載されました。全集に収められている作品ではありますが、扉絵をはじめとする単行本未収録ページがあるほか、100ページに及ぶ改変が施されています。

 そこで同書は、現存する原画を使用し、カラーページもそのまま再現。改編によって失われた箇所は掲載誌面と合成することで、オリジナル原画のコマ割りと構成を復元し、セリフについても可能な限り連載時に近づけました。巻末には、予告カットや単行本表紙などの関連資料と解題を掲載しています。

胎児の扉絵

女王を探す人々

 同作のテーマは“生”と“性”。主人公、近石昭吾は、複雑な家庭環境で育ったため、「愛」という感情に疑念を持つように。人間の男女や動物のオス、メスによる愛の交歓に異常な反応を示してしまいます。

 ある日、それを見かねた医師に電撃療法を施されます。治療によって、昭吾は、時空を超えたさまざまな“愛”を学ぶことに。しかし、愛が成就しかけた途端、現実に引き戻され……と、無限ループを余儀なくされます。リプレイによって、さまざまな愛を体験する主人公の戸惑いと葛藤を通して、命の尊厳とはかなさが描かれます。

男女の絵

第2章人間番外地1ページ目

166ページと167ページ

210ページ

水を浴びる女性のイラスト

書誌情報

書名:アポロの歌 オリジナル版

著者:手塚治虫

定価:4536円(本体4200円+税)

仕様:B5正寸 /608ページ

発行立東舎 / 発売リットーミュージック

高橋ホイコ



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