石を積むアートが見とれてしまうすごさ 「ロックバランシング」とはなんなのか石積みアーティストに聞いた

理解できないほど絶妙なバランスで積み上げられた石が神秘的です。

» 2019年03月17日 09時57分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 石を積んでオブジェを作る「ロックバランシング」を、京都の河原にて作り続けている池西大輔(@IsmDaisuke)さんの作品が思わず見とれてしまうほどのすごさです。


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔 一体どうやって作ってるんだ……!?



 池西さんは、京都市にある高野川と賀茂川の合流地点「鴨川デルタ」(鴨川公園)にて、まるで魔法で時間を止めたかのような、驚きのバランス力で積み重なった石のオブジェを作成。その場に落ちている石を使い、「これどうなってるの!?」と聞きたくなるような絶妙な積み方で作られた“それ”はまさにアート。最上部の1点で立ってる石とか一体どうなってるんだ……。


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔

 作品は本人のTwitterInstagramなどで公開されているほか、池西さんはテレビ番組などさまざまなメディアに出演し、ロックバランシング・アーティストとして注目を集めています。ちなみに本職は整体師で、京都市「高野整体院」の院長さんです。


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔

 また池西さんは、ZOZOTOWN・前澤友作さんによる100万円が当たるTwitter企画「月に行くならお年玉」の当選者でもあります。その“お年玉”で「作品集を作りたい」とツイートしていた池西さんに、あまり聞き慣れないロックバランシングというアートについても含め聞いてみました。




――そもそもロックバランシングってどんなものなのでしょうか?

池西さん:接着剤やワイヤ等を使わずにバランスのみで石を積むアートです。

――ロックバランシングの大会とかあるのでしょうか?

池西さん:世界ではあるようですが、日本では聞いたことがないです。

――なぜロックバランシングを始めることになったのでしょうか?

池西さん:休みの日に川沿いを散歩してたのですが、だんだんと飽きてきたんです(笑)。そこで、テレビで見たロックバランシングをやってみようと思いました。もちろん、最初は“魅せる”ような作品は作れませんでしたが、すごく面白くて「これをやり続けたら面白いことが絶対に起きる!」と思いました。そして、やり続けた結果こうして取材を受けたり、テレビに出たり、今まで経験したことのない面白いことを経験をさせていただくようになりました。“継続は力なり”ですね! ただ、まだ“序章”です。私にはやりたいことがたくさんあるので、夢までの“過程”を楽しみながらドンドン行動し続けていきます!


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔 河原でロックバランシングをする池西さん。ユニクロのCMに出るのも夢の一つだそうです

――今まで一番の力作はどんなものですか?

池西さん:私は特に作品を比べたりしないので、一番というのがありません。ただ、お気に入りはいくつかありますよ。


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔


河原 石を積む ロックバランシング 池西大輔

――時間はどのくらいかかりましたか?

池西さん:作成時間はだいたい15〜20分ぐらいです。 使う石を集めてる時間の方が長いかもしれません。もっと言うなら、どんな作品を作ろうかなと頭の中で考えてるところから「ロックバランシング」は始まってます。さきほども述べたように作品が完成するという“結果”よりも、作品が完成するまでの“過程”が楽しいので、時間はあまり気にしていません。



――今までで一番すごいと思った作品はなんでしょうか?

池西さん:アートは比べるものではないと思うので、これも一番と言うのはありませんが、しいて言うならやはりロックバランシングの第一人者といわれてるマイケル・グラブ氏(※)の作品でしょうか。 彼の作品にはいつも刺激を受けています。 彼の作品は重力を無視したまるでCGのようです。

※マイケル・グラブ氏……ロックバランシング・アートを世界的に広めた芸術家/パフォーマー

――前澤さんの企画で100万円当たって写真集を作ると聞きましたが、どんな写真集にしたいですか?

池西さん:確かに私は前澤さんから100万円を頂戴しましたが、これはお金ではなくドキドキ&ワクワクのバトンを受け取ったと思っています。なので、このドキドキ&ワクワクのバトンをいろんな方につなげていくことが前澤さんへの感謝の表し方だと考えてます。私は本職(整体師)があるので、どこまで旅できるかは分かりませんが、日本中を旅して、行く先々で違うカメラマンに写真を撮っていただくつもりです。 例えば、北海道に行ったら北海道在住の(プロアマ問わず)カメラマンに撮って頂き、沖縄に行ったら沖縄在住のカメラマンに撮っていただく。 出来上がった私の作品集にはいろんなカメラマンのいろんな写真が載ってるんです。そして、作品集を手にして頂いた方が、その中に気になったカメラマンがいたらコンタクト取れるようにしておきます。そうすることで、そこからまたドキドキ&ワクワクのバトンをつなげていけると思うんです



 私はいろんな方とこの「ドキドキ&ワクワク」を共有したいので、もしこちらの記事を読んで「おっ、面白そう♪」と思ったら私に連絡を頂けたらうれしいです。


 趣味としてロックバランシング始め、続けることで多くの人に驚きと感動を与えるアーティストとなった池西さん。現在の活動を楽しみつつ、まだまだ広がる夢に進む姿は、まさにドキドキとワクワクを見てる人に与えてくれる存在となっています。これからのご活躍もとても楽しみです!

画像提供:池西大輔(@IsmDaisuke)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた