奈良の観光ポスター「泊まれ」「日帰りなんてマジカ」が切実すぎると話題に 奈良市観光協会に聞いてみた

みんな泊まらないってマジカ?

» 2019年03月21日 18時00分 公開
[高橋ホイコねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 大阪・梅田駅に貼られていた奈良の観光ポスター「泊まれ」「日帰りなんてマジカ」が切実すぎると話題になっています。制作した奈良市観光協会にそんなに切実なのか聞いてみました。

ポスター画像 切実すぎるっ

 話題となっているポスターには、鹿が悠々と歩く横断歩道に「泊まれ」の路面標示が描かれています。制作は2016年度末で、大阪駅で奈良市のキャンペーンを実施するため、協会が最近何枚か提供したうちの1枚だったそうです。今頃になって大きな反響が返ってきたことに驚いているとのことでした。宿泊してもらえない切実さが直球で伝わるポスターですが、実際にどれくらい宿泊者が少ないのでしょうか。

――奈良に泊まる人は、そんなにも少ないのでしょうか?

 データでお話すると、2017年に奈良市を訪れた観光客は1631万人です。対して宿泊者は180万人。京都や大阪から日帰りする方も多く、宿泊者は少ないんです。奈良に泊まってほしいという気持ちを、どう伝えたらいいかと考えたときに、率直に「泊まれ」というのがいいかなと。それに、奈良は鹿が歩いている光景をあちこちで見られますので、合わせてみました。

――この「泊まれ」という横断歩道は実際にあるんですか?

 実際にはないです。合成です。鹿も合成です。実際にいる鹿を撮って合成しました。

風景がいろいろはいったポスター画像海外用のポスター画像 「泊まれ」以外のポスターはそんなに攻めていない

――奈良に泊まるメリットというか、アピールポイントは?

 2019年夏に、奈良の夜と朝を楽しむキャンペーンを実施します。例えば、夜景鑑賞バスです。奈良市内にある若草山は新日本三大夜景なので、そこへ行くバスを走らせます。

――奈良は盆地ですし、キレイな夜景が楽しめそうですね。

 そうなんです。また、朝は朝で、午前中にしか楽しめないものがあります。例えば「鹿寄せ」ですね。

――ホルンを吹くと、鹿がわらわらと集まってくるヤツですね。

 そうですそうです。それを売り出したりとか。もう一つ、ロータスロードというのがありまして。ロータスは蓮(はす)という意味なんですけど、蓮は午前中にしか咲きません。西大寺(さいだいじ)、喜光寺(きこうじ)、世界遺産の薬師寺(やくしじ)、唐招提寺(とうしょうだいじ)が蓮で有名で、この4カ寺を巡る共通拝観券を作っています。

――そういえば、奈良に宿泊したときに、東大寺大仏殿は7時30分から開いていて、朝一で行ったら混んでいなくてビックリした経験があります。柱の穴もくぐり放題でした。

 修学旅行ですと結構混みますので、奈良に宿泊して、朝に東大寺大仏殿へ行くという学校も結構多いです。そしたら混まずに、みんな柱の穴をくぐれますし。

 あとは、東大寺や世界遺産の興福寺は境内だけなら24時間入れます(お堂の中は拝観時間内のみ)。夜ちょっと散歩をしたり、早朝に参拝したりできるのが魅力かなと思いますね。そういったものを楽しんでもらうためには、やっぱり奈良に宿泊してもらわないとできないですし、奈良の夜は静かで、ゆったり過ごすにはいい場所です。是非、泊まってほしいです。

※当初「東大寺や世界遺産の興福寺は24時間入れます」としていましたが、厳密には敷地内のみ入れるため表現を一部修正いたしました

画像提供:奈良市観光協会

高橋ホイコ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた