「セガフェス2019」にせがた三四郎登場 「血染めのコントローラー事件」など撮影時の壮絶なエピソード語る
壮絶。
ベルサール秋葉原で開催している「セガフェス2019」で、「セガサターン」のCMに登場した人気キャラクター「せがた三四郎」を演じた藤岡弘、さんが道着姿で登場しました。会場ではCM撮影時の壮絶なエピソードも披露されました。
藤岡さんは当時出演依頼を受けた際、自身にそっくりのキャラクターが描かれた絵コンテを渡され、「このCMをやりたい。(せがた三四郎役は)あなた以外考えていない」と伝えられ出演を決断したそうです。
会場ではCM撮影時のエピソードも披露されました。多くのゲームが鋭意製作中であることを伝えるべく撮影されたせがた三四郎のCM「修行編」では、体感重量80キロの巨大セガサターンを背負い、裸足で50メートルほどの砂利道を何度も往復するという過酷なものだったそうですが、藤岡さんは「まぁやってみましょう」と快諾。しかし、藤岡さんは当時を振り返り「やられたと思いましたよ。発泡スチロールで作っていると思ったら裏切られてね」「裸足だから石が針の様に突き刺さる。だから、しかめっ面なのはリアル」と語り、会場を沸かせました。
また、巨大コントローラーを拳で連打するシーンでは、早送りにする必要がないほどのスピードかつフルコンタクトのパンチだったため、ボタンに血がべっとり付着してしまい「血染めのコントローラー事件」と呼ばれるほどだったそうです。
「ボンバー編」は大きな爆発を起こせるという理由から採掘場で撮影。すさまじい熱風のなかを悠然と歩くせがた三四郎の姿が印象的なシーンでしたが、藤岡さんは一言「これもやられましたよ……」と漏らし、会場からは笑いが。藤岡さんは「(撮影のチャンスは)一発しかないんです。日頃から平常心を保つために鍛えていたので覚悟も決意もあったが、これほどの爆発だとは思わなかった。それでも動じてはいけないのでひょうひょうと歩いた」とコメントしました。
スタッフの自信作だという「氷上決戦編」では氷の上をスピードスケートの選手の横で疾走するシーンを撮影。氷の上を裸足で走るという状況で「滑るのでバランスを取らなければいけない。それがどんなに大変だったか、一度やってみてほしい」とコメント。最後のストーブで足の裏を温めるシーンは「リアルなんだよ」と語りました。
せがた三四郎シリーズ最後のCMでは、せがた三四郎が謎の敵から打ち込まれたミサイルからセガを守り、爆発に巻き込まれ宇宙に散っていくというストーリー。せがた三四郎シリーズのクリエイティブディレクターは「ミサイル攻撃を放置してドリームキャストを延期に追いやっていればセガサターンもせがた三四郎も延命できたかもしれない。しかし、せがた三四郎は自分やセガサターンを追いやってしまう新ハード・ドリームキャストであっても、ゲームを愛するユーザーと正義のためにこれを守るという行動を取る」とコメント。最後のシーンは藤岡さんだけでなくスタッフも涙する感動の撮影となっていたそうです。
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