高橋留美子の新連載『MAO』発表 都市伝説「連載作品の頭文字=RUMIKO」が覆る 高橋「タイトルは全くの偶然」

『らんま1/2』は「R」、『うる星やつら』は「U」……ネットでささやかれていた「高橋留美子の連載作品=RUMIKO」説。高橋先生は本当に狙っていたのでしょうか?

» 2019年04月17日 00時00分 公開
[黒木 貴啓ねとらぼ]

 漫画家・高橋留美子先生の新連載『MAO(マオ)』が、5月8日発売の『週刊少年サンデー』(小学館)23号で開始します。4月17日発売の20号で発表されました。2009年4月〜2017年12月の『境界のRINNE』以来となる、約1年半ぶりの連載作品。

週刊少年サンデーの新連載予告。新連載は『MAO』

 実は今回の発表により、ネットでささやかれてきた1つの都市伝説が打ち砕かれることになりました。「高橋留美子の次の連載作品の頭文字は『O』になる」説です。

 なぜこんなうわさがあったのかというと、これまでの連載作品の頭文字に関係が。『うる星やつら』(連載期間:1978年〜1987年)、『めぞん一刻』(1980年〜1987年)、『らんま1/2』(1987年〜1996年)、『犬夜叉』(1996年〜2008年)、『境界のRINNE』(2009年〜2017年)――それぞれの頭文字をとると「U」「M」「R」「I」「K」。並び替えると「RUMIK」と、あと1文字で「RUMIKO(留美子)」になる流れが生まれていたのです。

『めぞん一刻』(C)高橋留美子/小学館

『うる星やつら』新装版1巻、『らんま1/2』新装版1巻

『犬夜叉』コミックス1巻、『境界のRINNE』コミックス1巻

 あまりにも出来すぎた偶然から、高橋先生はこれまで狙ってタイトルを付けていたのではないかと、ネットやファンの間ではさまざまな説が生まれることに。「次のタイトルは『O』から始まって、最後の連載になるに違いない」「不定期連載の『1ポンドの福音』の頭文字がO(One)だからすでにRUMIKOは完成している」などなど。

 国民的作家がこっそり文字遊びを仕込んでいた、と思うとそれはわくわくするわけで、信ぴょう性にかかわらずつい誰かに話したくなるような都市伝説です。

 しかし5月から始まる新連載は『MAO』――頭文字は「M」でした。それは『めぞん一刻』でやったじゃないか! とうわさを知っていた人はやきもきしてしまうタイトル。でも次の作品こそ「O」が来る可能性はあるし、ひょっとして最後ということで「MAO」のお尻の「O」を取って「RUMIKO」になるのでは、とあれこれ考えてしまいます。

 果たして高橋先生はこれまで「頭文字=RUMIKO」を狙っていたのか。

 今回の情報解禁に合わせて少年サンデー編集部を通して質問したところ、高橋先生は『境界のRINNE』の時点で都市伝説の存在を知っていたとのこと。その上で「タイトルの件は本当に全くの偶然で自分でも驚いています。というかそんな『自分大好き!』みたいな仕掛けは恥ずかしくて出来ません笑」と、実は全然意識していなかったことを明らかにしました。そ、そうだったのかー!

 うわさはあくまでうわさだったわけですが、頭文字が偶然だったというのも超常的な何かを感じさせる話。そもそも週刊の長期連載作品が5作品あるだけでもすごいのですが……しかも全てテレビアニメ化されているという。

『MAO』の公式画像

 『MAO』の内容は、“ふたつの世界”が交わる地で運命的に出逢う「少年と少女の怪奇譚」と説明されています。公開されたイラストには、赤い瞳を持った凛々しい顔立ちの少年が――どのような物語となるのか、3週間後の連載開始を楽しみに待ちたいところです。

(C)高橋留美子/小学館



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/11/news074.jpg 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  2. /nl/articles/2501/11/news011.jpg 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  3. /nl/articles/2501/12/news004.jpg 「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
  4. /nl/articles/2501/10/news070.jpg 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  5. /nl/articles/2501/11/news081.jpg 夫が“23歳年下”の51歳女性、パートナーのため“若々しく激変”した姿にスタジオ驚愕&絶賛の嵐 相手も「マジっすか!?」「めちゃめちゃキレイになって……」
  6. /nl/articles/2501/13/news061.jpg 西城秀樹さんの21歳長男、「微笑んだ顔がパパとそっくり」「若い頃のパパに似てきた」と話題【注目の“二世タレント”】
  7. /nl/articles/2501/12/news018.jpg 【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
  8. /nl/articles/2501/12/news008.jpg 「ドラクエ3」を楽しみに帰宅した夫、玄関で見つけたのは…… 妻の粋な計らいに「惚れてまうやろおおおお」
  9. /nl/articles/2501/11/news014.jpg ドクダミを抜かずにハサミでカット→1週間後…… 思わぬ発見続々、驚きの結果オンパレードに「これは凄い」
  10. /nl/articles/2501/12/news036.jpg 犬を乗せてドライブ→病院を通り過ぎると……? “素直すぎる反応”に「かわいすぎるやろがい」「頭いいですね!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  2. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  3. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  4. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  5. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
  9. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」