ニュース
» 2019年04月17日 17時30分 公開

ロボが荒ぶるロボット工学専門書がムチャだけど分かりやすい 「握手のつもりがボディーブロー」「勢い余ってドアノブ破壊」

制御の大切さが痛切に伝わってくる。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 Twitterで「ロボット工学の教科書が面白すぎて集中できない」と紹介された専門書の挿し絵が、確かにぶっ飛んでいて面白すぎます。ロボットが力余ってドアノブをもぎ取ったり、家人にボディブローをかましたり、ギャグ漫画にしか見えない。


ホイールダック2号

ホイールダック2号

ホイールダック2号 マニピュレータがうまく制御できず、やらかしまくるロボ。モニターとして一緒に暮らしている少女の、達観したような表情がまたおかしい

 書内で暴れているロボットは、『イラストで学ぶ 人工知能概論』で初登場した「ホイールダック2号」。名前の由来は見た目がアヒルに似ているからですが、実はペンギン型です。


ホイールダック2号 衝撃の「ダックだけどペンギン」設定

 Twitterで話題になったのは、同書の姉妹書にあたる『イラストで学ぶ ロボット工学』。マニピュレータが追加され、家庭用ロボットとして発展したホイールダック2号の姿が描かれています。ところが新仕様の制御をするうえで新たな問題が発生。それで前述のような暴走を起こしているわけです。


ホイールダック2号 マニピュレータの追加で重心などが変わり、従来の設定のままでは移動が困難に

ホイールダック2号 新たにマニピュレータの制御設定も必要に

 挿し絵のインパクトがありすぎて冗談のようにも見えますが、本の内容は至って真面目。ムチャクチャな失敗シーンにしても、「制御がうまくいかないと惨事になりますよ」と、分かりやすく伝えているといえます。この楽しみながら学べる専門書のアイデアはどのようにして生まれたのか、編集を担当した講談社サイエンティフィクに話を聞きました。

 ホイールダック2号の暴走っぷりを考案したのは、監修者の谷口忠大博士(立命館大学教授)。そのアイデアを、著者の木野仁博士(福岡工業大学教授)とイラストレーターの峰岸桃氏で固めているのだそうです。

 ユーモラスな内容は谷口博士の趣味も影響してのことですが、根本にあるのは「(制御などが)できないと何が困るか?」を学び手に理解してもらうことが大切との考え。問題提起をしたうえで、同書のコンセプト「学んで知識をつけることは『問題解決』できるようになることである」へつなげていくのが狙いです。


ホイールダック2号

ホイールダック2号 失敗を経て改善される様子もきちんと描かれています

ホイールダック2号 「『ホイールダック2号、馬鹿だな〜』と思われるでしょうが、その“馬鹿なこと”も学ばなかったら、そのまま自分自身に起きてしまうことです。そうならないように、笑いながら学んでいってもらえたらと思います」

 こうした意図は多くの読者に受け入れられたようで、「思ったより本格的」「分かりやすい表現で難しい内容をやさしく解説してくれる」「ロボット工学の基本がよくまとまった本」など、好意的な反応が多く、刊行以来2度の重版を果たしたとのこと。教科書としても全国十数校の高専や大学で採用されているそうです。

 シリーズ第3弾として『イラストで学ぶ制御工学概論』を準備中とのことで、ホイールダック2号の活躍(?)はまだまだ続くもよう。峰岸氏が手がけたLINEスタンプのように専門書の枠を超えた企画も。同社としてはコラボレーションもウェルカムらしく「プラモ化、アニメ化などのオファーをお待ちしております!」とのことでした。



ホイールダック2号 失敗続きのホイールダック2号でしたが、最終的にはテストを終え商品化を果たしました。第3弾では本格的な活躍が見られるかも?

取材協力:講談社サイエンティフィク

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2109/19/news020.jpg 保護された野良の老犬、最初は怯えていたが…… 飼い主に子犬のように甘える姿に涙があふれる
  2. /nl/articles/2109/19/news008.jpg 猫「絶対許さニャい……(怒)」 お尻を洗われたことを根に持つ猫の表情に「めっちゃ怒ってる」「猫の執念ですね…」の声
  3. /nl/articles/2109/19/news033.jpg DAIGOと姉の影木栄貴、大おじ・竹下亘衆院議員の死を悼む 「たくさん遊んでくれる大好きなおじちゃんでした」
  4. /nl/articles/2109/19/news041.jpg 家でポン・デ・リングを作ったら悲劇が…… まさかの姿に変身したドーナツに「一連の流れで爆笑した」「エンターテイナー」
  5. /nl/articles/2109/19/news042.jpg 「大変なことになってる」「何があったの」 アレクサンダー、身動き取れない“痛々しい姿”に心配の声
  6. /nl/articles/2109/18/news007.jpg 「1カ月だけ死ぬのを延ばしてくれねーか?」 首吊り少女の前に現れた“自殺を止める死神”の漫画があたたかい
  7. /nl/articles/2107/07/news017.jpg 近所をさまよっていた犬を一時保護→3日後…… 先住犬が困惑するほどの大胆な姿に「安心したんでしょうね」の声
  8. /nl/articles/2109/18/news048.jpg 想像以上にやばい 武田久美子、バスタブでまさかの“大クラッシュ”「あちこち切れてしまいました。。」
  9. /nl/articles/2109/18/news052.jpg 「かなりヤバい」 ROLAND、イタリアンレストラン開店初日から「料理1時間待ち」「オーダーミス」など“アクシデント連発”に焦り隠せず
  10. /nl/articles/2109/18/news004.jpg ぬいぐるみを抱きしめて眠る子猫 “ぎゅっ”とする姿がたまらなくかわいい

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 田中将大、石川佳純ら卓球女子との集合ショットに反響 「夢の共演」「どちらから声を掛けたのか気になる」
  2. 田中将大の五輪オフショット集、最後は柔道・阿部詩との2ショットでシメ! “モテ男”の期待裏切らず「美女好きですね〜」
  3. 「マジで恥ずかしいです」 中川翔子、数年ぶりの“水着披露”に恥じらいつつもマネジャー大絶賛「スタイルめっちゃいいすね!」
  4. 里田まい、楽天ユニフォーム姿の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛にツッコミの嵐
  5. 野々村真、動画で退院を報告 やつれた姿に衝撃広まる「コロナがより怖くなった」「ガリガリで衝撃を受けたわ」
  6. 「薬を問われ、アル中だと言われ」 西山茉希、“うわさ”ささやかれる痩せ体形に「懸命なもんでご了承願います」
  7. 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  8. レイザーラモンRG、コロナ療養で“10キロ減”を告白 「顔が変わっちゃいました」とやつれた姿で復帰報告
  9. 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  10. 「ついついキレイな部分ばかり載せたくなりますが」 小倉優子が公開したインスタの“現実”に「勝手に親近感が」「共感しかない」