亡き母はSG-1000II時代からのガチゲーマー 凄腕かーちゃんをしのぶ漫画が切なくも楽しい
特にパズルゲームが得意で、トップスコアを息子に譲らないお母さん。
ゲームがうまかった亡き母親の思い出を描く漫画が、不思議な味わいを醸しています。描き手の心情を想像すると切なくもありますが、お母さんの凄腕エピソードがガチすぎて、ついクスリときてしまいます。
作者のshun9624(@9624)さんの母親が初めて触れたゲーム機は、セガのSG1000II(メガドライブの前の前の前の機種。1984年発売)。「コンゴボンゴ」が家族の誰よりも上手で、バグを利用したショートカットまで自力で編み出していたそうです。
PCエンジンでも親子一緒に遊び、「ギャラガ'88」の簡単な攻略法を教わると、息子の知らぬ間にクリア。ゲームボーイを入手してからは「テトリス」を延々と遊び、A-TYPE(エンドレス)では10万点オーバー、B-TYPE(25ライン消したときのスコアを競う)では9-5を突破と、プレイを追究していきます。
しまいに十字キーを壊すほどのやり込みは、「コラムス」でも発揮。ゲームギア版もPCエンジン版(携帯機「GT」でプレイ)も、本体が動かなくなるまで遊び倒しました。携帯ハードがゲームボーイアドバンスに世代交代してからは、息子の勧めで「みんなのソフトシリーズ ZOOO」(「ZOO KEEPER」のアドバンス版)をプレイ。大ハマリした結果、スマホの「ツムツム」と出会うまで約10年間遊び続けたといいます。
筋金入りのゲーマーだったお母さんは旅行好きでアクティブな面もあったと、作者は最後に語ります。東京ディズニーリゾートも好きで、年間パスポートを駆使して何度も訪れ、長い待ち時間も「ZOOO」で遊んで過ごしていたのだとか。
あえて真面目にまとめようとせず、ただお母さんに向けて「またゲームやろーねー」とつぶやいて漫画を締めくくったshun9624さん。「親と一緒に楽しんだことこそ、より子どもに響くのだなと実感している」と、取材に答えてくれました。「母にそういう意図があったかどうかは分からないですが、自分も2児の父として、これからも親子で楽しみを一緒にしていきたいです」
作品提供:shun9624(@9624)さん
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