原田知世×田中圭「あなたの番です」初回からの大量登場人物とストーリーを完璧整理、交換殺人の真相に迫るポイントを推理してみた
誰も信じられないマンション住民たちをまとめてみました。
「わー、毎週萌え死ぬー」と田中圭ファンが悶える「あなたの番です」がスタートした(新日曜ドラマ4月14日よる10時30分)。キャッチコピーは、「毎週、死にます」、原田知世+田中圭ダブル主演である。「何回も変わって変わったお互いのことをいいなーと思って何回でも恋におちようよ」なんて胸キュンのせりふもあり、ジムトレーナー役で細マッチョっぷり発揮シーンも多数(筋トレしながらミステリー小説を片付けたり)。
マンション住民がたくさん登場して「誰が誰だか分からなくなってきた!」という人のために、そして第1話を見逃して第2話から見る人のために、主要登場人物を整理してみよう。
その前に、お話の基本設定。
新婚夫婦の手塚菜奈(原田知世)と手塚翔太(田中圭)がマンションに引っ越してくる。その日に、菜奈が出席した住民会はトンデモないものだった。同調圧力のなかで、雑談は変な方向へ展開。「殺したい人間がいる者同士が交換殺人をすると?」という話題になってしまう。
「人狼ゲームも飽きてきたでしょう」
たわむれに「死んでほしい人」をメモに書いて、交換する住民たち。ただの遊びのはずだった。だが、交換殺人が実際に始まってしまうのである! という設定。
まずは交換殺人ゲームの発端となる住民会の出席者から
手塚菜奈(49)【原田知世】302号室
15歳年下の手塚翔太(田中圭)と新婚だが、年の差を気にしてまだ婚姻届を出していない。交換殺人ゲームでは、「こうのたかふみ」というメモを受け取る。
石崎洋子(35)【三倉佳奈】104号室
夫と2人の子どもと暮らす主婦。家族で帰っているところですれ違う。「なんか、虫も殺さなそう」
黒沢紗和(21)【西野七瀬】202号室
彼氏と手をつないで登場。胸元に白い湿布? ケガをしているようす。カンパ制のお菓子代を貸してくれる。「1000円以上入れないと後で何かちょっと言われたりします」
赤池美里(50)【峯村リエ】502号室
姑・幸子の車椅子を押し、夫・吾郎と仲良さそうに歩く。その様子を見て「あんな風に年を取りたい」と菜奈は翔太にメッセージする。殺したい人の名を書くときに、田宮淳一郎からボールペンを借りる。「わたしね、一度聞いたことはちゃんと覚えられるんです。ですからお名前、さきほどお聞きしたから何回も言わなくて大丈夫ですよ」
床島比呂志(60)【竹中直人】管理人
いきなり部屋に入り込んで、あちこちあさる嫌な感じの人。センスの悪い手作り表札を勝手につけていく。みんなに嫌われている様子。「あんた、あたしのこと殺したい?」
尾野幹葉(25)【奈緒】301号室
隣人。引っ越しのあいさつにいくが、なかなか出てこず、出てきたと思ったら菜奈を無視して翔太にしか話しかけない不思議ちゃん。「虫を殺すのが好きなんですね」
久住譲(45)【袴田吉彦】101号室
独身、会社員。サングラスとマスクしてマンションを出ていく姿が45分あたりでチラっと映る。「ぼく、殺したい人、知り合いじゃないんですよね」
藤井淳史(43)【片桐仁】403号室
大学病院・整形外科の勤務医。中学生のころにイジメられていて、いじめっ子と見てみぬふりしてた全員に消えてほしいと思っていると語る。「ぼくの嫌いなヤツ殺してくださいよ。かわりに管理人さんの殺したい人を殺しますから」
榎本早苗(45)【木村多江】402号室
住民会会長。空気を読んでオドオドしている。夫に叱咤されながら縦列駐車の練習でパニック。車のなかには犬のぬいぐるみ。「あたし誰かにひどいことを一回言われるたびに、誰かに優しい言葉を二回かけようって」
北川澄香(42)【真飛聖】304号室
北川そら君のお母さん。「子供のいない夫婦、猫飼いがちだからさ」と言う管理人に「なんですかその偏見」と反論。PCを使う。「わたし仕事があるんで……」
浮田啓輔【田中要次】201号室
菜奈たちが買った部屋を「ま、事故物件だしな」と言う(後から「冗談」)。秋になっても風鈴を片付けないヤツは死んでほしいと、意味ありげに赤池美里に言う。「死ななくてもいいけど、いなくなってほしいぐらいならあるよ」
田宮淳一郎(58)【生瀬勝久】103号室
住民会では、会議のサポート役。まじめすぎて融通が効かない。
シンイー(22)【金澤美穂】203号室
中国人留学生。恋人のクオン(21)とイクバル(45)と一緒にいる。「タミヤくんの言葉が少しむずかしかったです」
住民会には出席してないが今後からんできそうな人物たち
北川そら(5)【田中レイ】304号室
保育園児。102号の児嶋さんと帰宅中にあいさつ。礼儀正しい子供。
佐野豪(42)【安藤政信】501号室
黒の上下、黒の手袋、巨大なバッグ、晴れてるのに長靴の姿ですれ違う。「そこ、空き部屋っす」
江藤祐樹(23)【小池亮介】404号室
「そんなにバグ出てるって何のためのアップデートだったんだよ」とスマホで会話、住民会はパス。
西村淳(38)【和田聰宏】204号室
鍵をチャラチャラ回すクセを持つ男。鍵をチャラチャラ回す男が管理人室に入っていったシーンあり。
手塚翔太(34)【田中圭】302号室
ジムトレーナー。手塚菜奈(原田知世)とマンションに引っ越してきた。
……と、クセだらけの住民たちがうごめくマンション。手塚菜奈・翔太が管理人に電話をかけると、なぜか呼び出し音が窓から聞こえてくる。はて? とカーテンを開けてみると、コードでつるされた管理人。
目覚めた管理人が暴れて、転落し、死んでしまう。第一の死者である。そして、マンションの掲示板に「管理人さん」と書かれたメモが……。
奇妙な住民たちの怪しい行動、気になる伏線。これは、展開予想をしながら見るのが楽しいタイプのドラマだ。
気になるポイントをメモとして書き出しておく。
- 手塚菜奈の越してきた隣が空き部屋。
- 最後に少年が次々と見た状況(倒れた車椅子、外階段を慌てて降りるシンイーたち、縦列駐車を怒られながら練習する榎本早苗、その車の中にある犬のぬいぐるみ)。
- 住民を尾行している男(野間口徹)。
- 殺したいメモを書くとき赤池が田宮からボールペンを借りる。
- 殺したいメモを書くとき管理人、消しゴムを使う。
- マンションの名前は「キウンクエ蔵前」。ちなみにキウンクエはイタリア語で「誰か」の意味。
- 田宮は、メモを三角形に折る(三角形のメモは菜奈が受け取り、そこには「こうのたかふみ」と書いてある。
- ゴミ箱に捨てられたクマのぬいぐるみ。
- 手塚家に落ちていた鍵。
- 鍵をチャラチャラする男(西村淳か?)が管理人室に行っていたのは?
管理人さんを殺したのは誰か? そもそも、「誰かが殺した」と断定していいのだろうか? 今夜2話。
米光一成
ゲーム作家、デジタルハリウッド大学教授。代表作「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「はっきよいゲーム」等Twitter
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