「実は高齢者の購入が多い」「肌の露出は控えめ」 北海道「沿岸バス」の萌えキャラフリーきっぷ、“中の人”に裏側を聞いてみた(2/2 ページ)
萌えキャラ関連商品というと若者やマニアの購入が多いように思いますが、萌えっ子フリーきっぷの購入者で一番多いのは、実は管内北部の遠別町や天塩町在住の高齢者で、全体の4割を占めるとのこと。「両地域では、2時間以上かけて留萌の病院へ通う方も多く、萌えっ子フリーきっぷを上手に活用いただいているようです」と中の人。
近年では、北海道や沿線市町村の要請を受けて萌えっ子キャラクターが広報活動に「出張」するなど、活動範囲も拡大。北海道(道庁)留萌振興局による、深川留萌自動車道と沿線市町村をPRするポスターにも出演しています。ご当地キャラを模したメカに沿岸バスの萌えっ子がパイロットとして乗り込む架空のロボットWebアニメも制作されています。
肌の露出は控えめに
萌えっ子のキャラクターは、基本的に中の人が大まかなイメージを考えています。キャラクターは、「地方のバス会社に勤務する女の子たちを中心に繰り広げられる日常的ほのぼのストーリー」というプロットに基づいて展開。
キャラクターづくりで心がけていることは、高齢者の利用が多いため、「いわゆる萌えキャラになじみのない方にも『あら、かわいい』と言ってもらえるようなデザインを心がけています」だと中の人は話します。
「遊び心は大事にしていますが、全年齢向けに発行するきっぷなので、どのキャラクターも肌の露出は控えめにしています。離島っ娘の観音崎らいなと白浜ひばりは例外的に水着主体ですが、離島航路の船と同じカラーリングのセーラー服を組み合わせて寒々しさを緩和し、素肌部分は健康的に見えるよう指定しています」(中の人)
人気のあるキャラクターは、バスガイドの豊岬あゆみ(とよさき・あゆみ)と増毛智恵理(ましけ・ちえり)、離島に住む中学生という設定で、高速乗合バスや高速船のラッピングにも起用された観音崎らいな(かんのんざき・らいな)とのこと。地域によって人気のあるキャラクターが大きく異なり、ご当地にちなんだ萌えっ子を推す人が多いようだといいます。その傾向は各キャラクターをあしらったオリジナル缶バッジの地域別売り上げにも表れているそうです。
10周年まで続いた秘訣
「10周年まで続いた秘訣」を聞いたところ、「企画の根底にある『遊び心』が好意的に評価されたことが大きいです」と中の人。とはいえ、萌えっ子フリーきっぷの利用増をもってしても赤字路線の現状維持は難しく、近い将来にさらなる再編を進めることになりそうだと語りました。
地方の公共交通を取り巻く環境は厳しい状況にあり、鉄道の廃線やバス路線の廃止などのニュースも聞かれます。そんな中でも、「今後も安全な輸送とお客様に親しんでいただけるような遊び心を忘れずにつとめて参ります」と中の人は意気込みを語ってくれました。
「沿岸バスの『絶景領域・萌えっ子フリーきっぷ』は、今年10周年を迎えることができました。沿線には、旧駅から酒蔵・国稀酒造まで歴史通りが続く増毛町や、日本海に浮かぶ天売島・焼尻島を擁する羽幌町、最北の温泉郷・豊富温泉など観光スポットが数多く点在しています。管内へお越しの際は、ぜひ沿岸バスの路線バスをご利用ください。皆さまのご利用をお待ちしております」(中の人)
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