「東名大渋滞回避」大作戦 祝開通「新東名の新ルート」は本当に有効か?レースフォトグラファー奥川浩彦の「サーキットへ行こう」(1)(3/3 ページ)

» 2019年04月26日 12時00分 公開
[奥川浩彦ねとらぼ]
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渋滞発生時にルート検索 新ルートは「約30分」の時短効果があった

 NEXCO中日本のルート検索とGoogleマップのルート検索でそれぞれの所要時間を確認します。

photo NEXCO中日本のルート検索では、新ルートで8分短縮できた(「ルート1」が開通した新東名を通る新ルート。「ルート2」が従来の東名高速を通るルート)

 渋滞がなければ当然従来ルートの方が早いのですが、渋滞を加味すると従来ルートは通過に1時間14分、新ルートは1時間6分。新ルートが8分ほど通過時間を短縮できそうです。……んー。8分では劇的な効果とは言えませんか?

 もう1つ、Googleマップのルート検索/所要時間予測機能で、2019年4月14日夕方の渋滞発生時に足柄サービスエリアから港北パーキングエリアのルート検索をしてみました。従来ルートは通過に2時間12分、一方の新東名の新ルートは1時間46分。新ルートは28分短縮。通過時間約2時間のうちの約30分ならば、かなりの効果が出ると言えそうです。

photo 2019年4月14日夕方の渋滞発生時にGoogleマップでルートを検索。従来ルートは2時間12分だった
photo 新ルートは1時間46分。時短効果は約30分。かなり効果があった

「大和トンネル付近を先頭に30キロの渋滞」を見かけたら新ルートへ

 実際に何分短縮されるかは、渋滞の長さ、渋滞区間の流れ具合(速度)、走る車線によって違うので当日走ってみなければ分かりません。

 とはいえ、新ルートを曜日や時間帯別に普段使いで何度か走ってみた筆者の感覚では「大和トンネル付近を先頭に30キロの渋滞」とアナウンスが出ていたら新東名の新ルートの方が短時間で移動できる印象です。

photo 仮に移動時間が同じだとしても、渋滞にはまるとどっと疲れますよね

 ともあれ2019年5月3日、4日に富士スピードウェイで行われる熱い戦い「スーパーGT第2戦富士」。筆者はもう1つの戦い「渋滞回避」にも新東名の新ルートで挑む覚悟です。

(続く)→次回は「足柄スマートIC」の時短効果を検証します。

奥川浩彦氏 プロフィール

 メルコ(現:BUFFALO)の広報担当、イーレッツで「線上のメリークリスマス」などを世に送り出し2006年末に広報コンサルティングを行うiPRを起業。海外ベンダーからスタートアップのローンチまで、さまざまな企業の広報を支援。副業はフォトグラファー兼ライター。

 レース初観戦は1981年。F1日本グランプリは1987年から皆勤賞(継続中)。インプレス・Car WatchでF1撮影記「撮ってみましたF1日本グランプリ」などを連載。レースシーズンは本業の傍らフォトグラファーとして、F1、MotoGP、SUPER GT、スーパーフォーミュラなど各地のサーキットを転戦し、レース写真とともにレースの楽しさを伝えている。


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